中国、長征ロケットを相次いで打ち上げ。約2時間で無人補給船がドッキング成功

中国は日本時間2022年11月12日に、中国国営企業「中国航天科技集団(CASC)」が開発した「長征6号A」ロケットと「長征7号」ロケットを相次いで打ち上げました。長征6号Aには地球観測衛星「雲海3号」、長征7号には中国独自の宇宙ステーションに向けた無人補給船「天舟5号」が搭載されていました。

CASCは、雲海3号の軌道投入成功と、天舟5号が打ち上げから127分後に中国独自の宇宙ステーションへドッキングすることに成功したことを発表しています。

なお、長征ロケットシリーズの打ち上げは、今回が448回目と449回目でした。

■ミッション情報:CZ6A Y2

【▲「長征6号A」ロケット(Credit: CASC)】

ロケット:長征6号A(CZ6A Y2)
打ち上げ日時:日本時間2022年11月12日7時52分【成功】
発射場:太原衛星発射センター(中国)
ペイロード:雲海3号(Yunhai 3)

■ペイロード情報

中国の衛星「雲海(Yunhai)」シリーズは、上海航天技術研究院(SAST)が開発した地球観測衛星です。主に大気や海洋環境の調査、災害に対する対策、科学実験などに用いられると中国メディアは報じています。

■ミッション情報:CZ7 Y6

【▲「長征7号」ロケット(Credit: CASC)】

ロケット:長征7号(CZ7 Y6)
打ち上げ日時:日本時間2022年11月12日11時3分【成功】
発射場:文昌衛星発射センター(中国)
ペイロード:天舟5号(Tianzhou 5)

■ペイロード情報

「天舟」は、中国の無人補給船シリーズで、中国独自の宇宙ステーション「天宮」に生活必需品や実験器具などを輸送します。前回2022年5月に打ち上げられた「天舟4号」は、打ち上げからドッキングまで7時間を要しましたが、今回打ち上げられた「天舟5号」は、発射からわずか127分という驚異的な短時間でドッキングに成功しています。

【▲「天舟5号」のイメージ図(Credit: SAST)】

■打ち上げ関連画像・映像

■打ち上げ関連リンク

Source

  • Image Credit: CASC, SAST, Twitter, Weibo
  • CASC \- 长征六号改火箭成功发射云海三号卫星
  • CASC \- 长征七号运载火箭成功发射天舟五号货运飞船

文/sorae編集部 速報班

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