中村俊輔が「FIFAワールドカップ カタール2022」でテレビ中継のサッカー解説に初挑戦

11月20日に「FIFAワールドカップ カタール2022」がいよいよ開幕する。フジテレビ系では、注目のグループステージ第3戦「日本×スペイン」を含む計10試合を生放送。ゴールデン・プライム帯の4試合、決勝トーナメント1回戦など、計6試合のスペシャル解説を、元日本代表MFの中村俊輔氏が務めることが決定した。

今年10月に26年にわたる現役生活からの引退を発表し、指導者としての道を歩み始める中村氏。かつて日本代表として、背番号10を背負い、2006年ドイツ大会、10年南アフリカ大会にも出場した、日本サッカー界を代表するレフティーだ。

解説者としてデビューする中村氏は「解説もプレーと似ていると思います。思い切りよく、思ったことや気付いたことを言っていきたいですね。何試合か担当させてもらえるので、ミスを恐れずにその中でも成長できればうれしいです」と意気込む。

また、グループリーグで解説する4試合で、特に注目する国や選手は「アフリカのチームは、アフリカの監督なのかヨーロッパの監督なのかで戦術やスタイルが変わってくるんですが、今回特に合宿期間が短い中で、どういうチームにまとめてくるのかは気になりますね。お隣の国でライバルの韓国もすごく気になります。選手ではクロアチアの大ベテラン、レアル・マドリードのモドリッチ選手ですね」と明かす。

11月22日の「デンマーク×チュニジア」では、元日本代表監督・岡田武史氏もゲスト出演することになっており、鋭い分析と解説でおなじみの岡田氏と、中村氏の掛け合いと戦術論のぶつかり合いも見逃せない。これには「まずいですね(笑)。だってサッカー知り尽くしている人じゃないですか。僕は何も言うことがないんじゃないかなと思って。岡田さんが振ってくれた時だけしゃべろうかな(笑)。邪魔にならないように」と控えめなコメント。

そして、解説するにあたって、「一緒に解説をする方とのバランスは意識しますね。一視聴者としてサッカーを見てきたときに、非常に聞きやすい、聞き応えがある解説者が何人もいました。ああ、そのタイミングでこういうことを言うんだなとか。視聴者が気付かないこと、グラウンドレベルでのいいプレーや、二手三手四手先まで考えている選手って画面上では分からないので、そういうサッカーの奥深さを少しでも伝えられればと思います。でもあまりしゃべらないようにします(笑)」と話し、あらためて「ワールドカップなので、見ている方にその雰囲気を伝えられればとは思います。技術的なことばっかりじゃだめですし、皆さんと一緒になって視聴者目線でお伝えできればと思います。よろしくお願いいたします」とメッセージを寄せている。

なお、中村氏以外にも、ベテランから若手まで幅広い経歴の豪華解説陣でおくる。清水秀彦氏、風間八宏氏に加え、元日本代表・坪井慶介氏、小野伸二選手、田中マルクス闘莉王氏が「FIFAワールドカップ カタール2022」の魅力を余すことなく伝えていく。

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