「生と性」をテーマに自分らしく生きられる世界に! 国民民主党岐阜県議会議員 野村美穂さんインタビュー(PR)

2007年4月に岐阜県議会議員選挙にて初当選を果たしてから、女性初となる4期連続で議員活動を継続している野村美穂さん。ジェンダーやSDGsなどを中心とした活動を通して、岐阜県をより住みやすくするために邁進しています。

今回は野村さんに政治家を目指したきっかけや、今後のビジョンについて話を伺ってみました。

引退する先輩女性議員の後継にと推薦されたことがきっかけで政治の道へ

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

政治家を目指したきっかけを教えてください

野村美穂氏(以下、野村氏):

私の住んでいた地域で活動されていた女性議員である不破照子さんの引退により、連合岐阜より「後継にどうか?」と推薦されたことがきっかけです。

編集部:

議員になる前はどんなお仕事をされていたのですか?

野村氏:

大学卒業後に民間企業で6年間働いた後、手伝った市会議員選挙がきっかけで民主党の支部職員を5年勤めました。

不破さんから後継の話をいただけたのは、政党支部職員として働いていたことが大きかったと思います。

編集部:

なぜ県議会なのでしょうか?都政とか国政ではない理由があれば教えてください

野村氏:

やはり私の政界の道へのきっかけとなった不破照子さんが県議会議員だったことが大きいですね。なので、国政に進出するという選択肢は最初からありませんでした。

そもそも不破さんの後継にとお声をかけていただかなければ、岐阜県議会議員にすらなっていなかったと思います。ただ、県議会議員を4期取り組んできた中で「これが私の生きる道だわ!」と思えるくらいの感覚は得ているので、引き続き県のために頑張っていきたいですね。

県議会議員として性暴力やSDGs等に邁進

編集部:

野村さんが考える「他の方と違う視点で見られること」があれば教えてください

野村氏:

女性として、そして2児の母としての立場でアンテナを張って問題提起・解決に向けて活動することを意識しています。議員になった当初は他の先輩議員と比べて「あのような視点はないな…」とか思い悩むことはありました。

しかし、女性議員の比率がまだ低いこともあり「私ならではの視点で物事を見れば、県民の役に立てるんだ」と思うようになりました。

編集部:

野村さんがこれまでに行ってきた政策を教えてください

野村氏:

いくつかあるのですが、特に大きく成果が上がったと思えることが、岐阜県に性暴力被害者支援センターを設置できたことです。「性犯罪」ではなく「性暴力」です。

他県ではすでに性暴力被害者を支援する窓口があったのですが、当時の岐阜県にはなかったので、大きな進歩だと思っています。

編集部:

「性犯罪」ではなく「性暴力」とこだわっていると見受けられます。その理由と、あと念のために定義についても教えてください

野村氏:

まず、性犯罪は性暴力の一部であることを理解していただければと思います。

性暴力は「私」の気持ちが尊重されず、「私」の身体に関することを「私」で決める権利が否定される人権侵害です。

当然ながら、いつ・どこで・誰と・どのような性的関係を持つかを決めるのは「私」です。たとえ相手が恋人やパートナーだとしても、自分が望まない性的行為は性暴力に当たります。

なので私は、「性犯罪」ではなく「性暴力」とこだわっています。

編集部:

他には何かありますでしょうか?

野村氏:

あとは、岐阜県にSDGsを持ち込んだのは私だと自信を持って言えます。平成27年の県議会での質問で取り上げさせていただき、今では岐阜県に「SDGs推進課」という部署もできています。

きっかけは私が所属している「全国女性都道府県議員の会」にて、滋賀県が全国に先駆けて取り組んでいると研修会で学びました。それを知って私は「琵琶湖の滋賀県がやって、長良川の岐阜県がやらないでどうするんだ」と思い、SDGs導入に向けて質問させていただきました。

「生と性」をテーマに誰もが自分らしく暮らせる岐阜県を目指す

編集部:

これから行っていきたい政策を教えてください

野村氏:

「生と性」をテーマに、その人らしく岐阜県で暮らし、生活できる世の中にしていきたいと考えています。「生」とは命・医療といった分野、「性」は男性・女性だけでなく性的マイノリティと言われている人たちも含めた性差・ジェンダーに焦点を当てることです。

編集部:

具体的に性差とはどういうものでしょうか?

野村氏:

性別の違いではなく、ジェンダーでもなくどちらも含めて取り組めるようにしたいという意味合いです。

編集部:

ジェンダー問題についてどのように考えていますか?

野村氏:

私がSDGs推進課の導入を推し進めたことは先ほど述べた通りですが、「SDGs 17の目標」の5番目にジェンダー平等を実現しようという目標があります。

岐阜県のSDGsを進めていくにあたって数少ない女性議員の一人として、私の役割は重要だと思っています。

これまで培ってきた経験とアンテナを最大限に張り巡らせ、課題解決へ前向きに取り組んでいきたいです。

編集部:

最後に、これからどんな世の中にしていきたいか教えてください

野村氏:

男性であっても女性であっても、赤ちゃんから高齢者まで、そして障がいがあってもなくても、その人らしく暮らしていける岐阜県を目指していきたいです。

具体的なビジョンはまだ私の中にあるわけではありません。ですが、岐阜県議会議員を4期務めた経験を通して培ってきた課題発見のアンテナを最大限に活用し、地道にコツコツ取り組んでいきます。

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