野口英世も従事した横浜「旧長濱検疫所一号停留所」 19日に3年ぶり一般公開

3年ぶりに一般公開される旧長濱検疫所一号停留所(厚生労働省横浜検疫所のホームページより)

 明治時代に建てられた検疫施設で、国の登録有形文化財に登録されている「旧長濱検疫所一号停留所(厚生労働省横浜検疫所検疫資料館)」(横浜市金沢区長浜)が19日、3年ぶりに一般公開される。内部には当時の検疫の記録や機器などの資料も残る。保存に取り組むNPO法人「野口英世よこはま顕彰会」は「明治期に検疫実務に使われた建物を市民に広く見てもらいたい」と呼びかけている。

 建物は1895(明治28)年に建てられ、横浜に寄港する外航船舶で感染症が発生した際に上等船客を一時的に留め置くために使用された。横浜で最古級の洋風建築で、2018年に国の登録有形文化財となった。付近一帯にはかつて検疫施設が集まり、細菌学者・野口英世もこの地で検疫業務に従事した。

 19日の公開は午前10時~午後4時。入場無料。

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