コワーキングスペースなど設置 JR湯河原駅前にカフェ開店 ミカン使ったソフトクリームも

手作りパンなどが並ぶ「湯河原カフェ」=湯河原町土肥1丁目

 地元住民が交流できる場をつくろうと、神奈川県湯河原町で観光客向けの土産物店などを経営する「一福堂」(同町土肥1丁目)が今年8月、JR湯河原駅前に「湯河原カフェ」をオープンした。新型コロナウイルス禍で数店舗の休業を余儀なくされたことをきっかけに、「駅前を活性化させたい」と決意。飲食席やコワーキングスペースなどを設け、地元住民が多目的利用できる場として生まれ変わった。

 駅前に甘い香りが漂う「自家製温泉まんじゅう」などが名物で、創業70年の老舗。かつては同駅前の県道沿いを中心に土産物店3店舗、飲食店1店舗を経営していたが、新型コロナの感染が拡大した2020年春から利用客が激減し2店舗を閉じた。一福堂3代目の後藤友美さん(53)は「利用客の9割が観光客だったので、駅前ががらんとしてしまった。でも、それならば地元住人に足を運んでもらえるお店をつくらなければと思い立った」と明かす。

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