関心薄れる北方領土問題 北海道・根室と神奈川の高校生が意見交換 「関心薄れつつある」と危機感

中高生による北方領土問題の意見交換会=ワークピア横浜

 北方領土問題への理解を若い世代に広げようと、神奈川と北海道の中高生が18日、オンラインで意見交換した。北方領土返還要求運動神奈川県民会議と県北方領土問題教育者会議が今夏、県内中高生を対象に募集した北方領土問題をテーマにした作文コンクールの入賞者14人が参加。地元でこの問題に向き合う北海道根室高校の生徒3人とオンラインで歴史的な経緯や返還交渉の実情などについて意見交換し、理解を深めた。

 北海道根室高校の生徒は元島民の平均年齢が86歳を超えたことを踏まえ「一刻も早い返還実現が重要だが、解決の糸口がつかめない中、若い世代で返還運動への関心が薄れつつある」と危機感を伝えた。

 神奈川の中高生からは、ロシアのウクライナ侵攻が返還交渉に与える影響を問う声などが上がった。

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