新米炊き上げ試食 陶器製蒸しかまど 使用の機会に 上越工産

 建築資材総合商社の上越工産(上越市富岡、岩﨑康文社長)はこのほど、陶器製の「蒸しかまど」で炊き上げた新米コシヒカリの社内試食会を開いた。
 かまどは、同社が販売している地下排水用の素焼き土管を製造する小田製陶所(阿賀野市、小田正雄社長)が開発。重さ58キロで、3升のコメを炊くことができる。イベント会場での実演や貸し出しも行っていたが、コロナ禍で使用する機会が大きく減っていた。

陶製の蒸しかまどで炊いたご飯を全員で試食。丼2杯を軽く平らげた人も

 当日は小田社長も同社を訪れ、3升炊きと5合炊きの二つで新米を炊き、上越工産社員らと試食。普段昼食を取らないという男性社員は、丼2杯を軽く平らげた。「白米だけで十分おいしい」と喜んでいた。
 岩﨑社長は「固形燃料や木炭で調理できるので、イベントはもちろん、災害時の炊き出しにも活用できる。新潟の焼き物産業を伝え、残していくため多くの人に知ってほしい」と話す。
 同社は「蒸しかまど」の販売代理店も行っている。詳しくは同社ホームページで。

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