花々 地域に彩り 健全育成効果も期待 浦添・宮城自治会が大通りに植栽

 【浦添】花でいっぱいの通りにしたいと、浦添市宮城で自治会を挙げた取り組みが行われている。区を走る「宮城大通り」の沿道やミニ公園「ポケットパーク」は4月下旬のいま、住民が手入れした花が多く咲き、通りを美しく彩っている。

 中心となって取り組んでいるのが、大通りに事務所を構える新垣安伴さん(62)と知名忍自治会長(60)だ。婦人会や老人会などと協力して苗を植え、世話をしてきた。

 大通り沿いにあるポケットパークには「てだこ(太陽の子)」の街にちなみ、太陽の光をイメージして花壇を配置。うちなーぐちで「ナーグスク」と読む宮城にちなみ、七つの光が差しているようにブロックを置いた。

 周囲にはコスモスやペチュニア、ダリアなどが色鮮やかな花を付けている。苗は市から提供されたものだけでなく、住民が持ってくるものも多い。新入学児童の親子が記念撮影したり、お年寄りが散歩したりする姿がよく見られるといい、地域の憩いの場になっている。

 新垣さんは「花を植えるようになって、虫やカエルもすみ着くようになり、鳥も多く来るようになった」と笑顔。児童生徒も参加した清掃活動も計画しており「青少年の健全育成にも役立てたい」と話す。

 知名会長は、前自治会長の翁長盛正さん(69)が「子どもたちにとって良い環境にしたい」と始めた取り組みに、さらに力を入れてきた。ポケットパークにベンチやテーブルも置けるよう市に申請中といい、「通りいっぱいに花を咲かせていきたい」と話した。

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