神奈川県大磯町の港で妻を車いすごと突き落として殺害したとして、横浜地検小田原支部は22日、殺人の罪で、同町の無職の男の被告(81)を起訴した。認否は明らかにしていない。
起訴状などによると、被告は今月2日、同町の港の岸壁から、妻(79)が座っていた車いすごと海に突き落とし、窒息させて殺害した、とされる。
被告は県警に3日、殺人容疑で逮捕されていた。
署によると、夫婦は2人暮らしで、被告は約40年にわたり妻を介護していた。妻は足が不自由で車いすを利用しており、被告は調べに対し「介護に疲れていた。施設に入所させるのはかわいそうだと思った」などと話していたという。当日は、妻を散歩に誘って連れ出していたという。