城戸陽二市長が就任 妙高市第2章に全力 「市民とつくり上げる」

 妙高市長に25日、城戸陽二氏(55、前市課長)が新たに就いた。城戸市長は同日、市役所に初登庁し、職員への訓示や記者会見を行った。「全身全霊を傾け、市民と一緒になって、妙高市第2章をつくり上げていく」と述べた。

初登庁し、花束を受け取る城戸市長。職員が拍手で迎えた(妙高市役所1階ロビー)

 城戸市長は市政継承を掲げ、10月30日投開票の市長選で初当選。自民、公明などの推薦を受け、前市議との一騎打ちを3400票差で制した。
 市町村合併による2005年の妙高市誕生後、市長の交代は初となる。
 初登庁で城戸市長は職員の出迎えを受け、花束を受け取った。訓示では「行政だけが頑張っても課題は解決できない。市民の協力、参加が不可欠」と強調。「職員一人一人が今まで以上に地域に出ましょう。膝を突き合わせて市民と話をしましょう」と呼び掛けた。
 その後、城戸市長は就任会見に臨んだ。公約について「新年度予算の中で実現できるものは取り入れていきたい」と述べ、こども家庭センターの設置や給食費無償化を例に挙げた。
 城戸市長は人口減少への挑戦を掲げており、特に子育て支援に力を入れるとしている。同センターは妊娠期から子育てまでを切れ目なくサポートするイメージという。城戸市長は「市役所内に新たな組織をつくりたい。複数の課にまたがっていることを一つのセクションでやっていきたい」と述べた。
 市長選で争点となり、計画通りの整備を訴えた新図書館等複合施設については、実施設計が終わった段階で地域へ出向き、市民に説明する場を設ける考えを示した。
 会見で城戸市長は、コロナ禍で落ち込んだインバウンドの回復に取り組む考えを説明。上越、糸魚川両市との連携深化に意欲を示した。

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