〈動画あり〉秋彩・大糸線の旅 渓谷の紅葉など満喫 二つのリゾート列車つなぎ 全線開通65周年記念「雪月花」乗り入れ

 大糸線全線開通65周年を記念したツアー「秋彩・大糸線の旅~2つのリゾート列車でつながる紅葉渓谷美~」が26日、糸魚川駅を発着点に市振、根知、南小谷、長野の各駅を経由するコースで行われた。えちごトキめき鉄道(トキ鉄)のリゾート列車「雪月花」がJR西日本管轄の大糸線糸魚川―南小谷間に乗り入れし、好天の下、74人が姫川渓谷の紅葉などを満喫した。
 「雪月花」が大糸線を走るのは4回目。今回は、糸魚川―南小谷間を「雪月花」、南小谷―長野間をJR東日本のリゾート列車「リゾートビューふるさと」、長野―糸魚川間を北陸新幹線に乗車するツアーが組まれた。満員・キャンセル待ちの人気を集め、Aコース(南小谷先回り)に36人、Bコース(長野先先回り)に38人が参加した。
 トキ鉄糸魚川駅では午前11時すぎから「雪月花」の出発式が開かれた。スタッフや一般市民が横断幕と手旗でAコースの参加者36人を出迎えた。米田徹市長、石坂強駅長の合図、汽笛とともに出発進行した。

トキ鉄糸魚川駅での「雪月花」出発式

 途中の市振駅(トキ鉄)、根知駅(大糸線)では、地元住民によるおもてなしイベントを実施。根知駅では、ツアー参加者に新米と野菜が振る舞われた。

根知駅では、ツアー参加者に新米と野菜が振る舞われた

◇南小谷駅でも「おもてなし」
 南小谷駅では、地元組織の主催でおもてなしイベントが開かれた。駅前広場では、小谷の山の幸、糸魚川の海の幸を集めた物産展、松本から糸魚川までの9組による「沿線自治体マスコットキャラクター大集合」、駅構内・イベントスペースでの音楽演奏、「エキナカ」写真展などを実施。糸魚川の「ぬーな」も出演した。アルプホルンのメロディで参加者を歓迎し見送った。

南小谷駅でのおもてなしイベント。糸魚川の「ぬーな」を含む9組が参加した「沿線自治体マスコットキャラクター大集合」

 「雪月花」の乗車は2度目、山梨県甲府市から参加した40代の夫婦は「おいしい物を食べ、きれいな紅葉が見られて良かったです」と感想。6歳の長女と「雪月花」を見に訪れた小谷村の女性(48)は「初めて見ました。豪華ですね。歓迎、おもてなしもすごくて驚きました」と感激していた。
 参加者らを前に大町市の牛越徹市長は「これからも2度、3度とおいでいただきたい」、糸魚川市の米田市長は「大糸線に乗ってヒスイ探しに」とPR。小谷村の中村義明村長は多くの参加、来駅に感謝。「雪月花」「リゾートビューふるさと」と「特急あずさ」の勢ぞろいを紹介し、「貴重な機会を楽しんでほしい」などと願った。 
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