ペットフードやウインナーに釘、カッターの刃 神奈川県内の路上12カ所で相次ぐ

ペットと公園を散歩する住人ら。県内では釘や針、カッターの刃が刺さったペットフードやウインナーが県内の路上で相次いで確認されている

 神奈川県内で4月以降、釘(くぎ)や針、カッターの刃が刺されたペットフードやウインナーが路上で相次ぎ発見されている。散歩中の飼い犬が誤って口に入れたケースもあり、中には手術が必要なほどのけがを負う事案も発生。県警が注意を呼びかけている。

 県警などによると、県内では横浜市や座間市、相模原市の計12カ所で類似する事案を確認しているという。関連性は分かっていない。

 6月27日夜。座間市内の路上に針が刺さったペットフードが置かれていた。飼い犬が誤って口にしてしまい、けがをした。飼い主は座間署に通報し、署は防犯メールで注意喚起した。

 その後、横浜市内などでも相次ぎ見つかった。釘が刺さったウインナーは今月上旬、横浜市磯子区と金沢区の路上で複数見つかった。関係者によると、4日朝に磯子区の路上で、飼い主と一緒に散歩していた犬が口に入れてしまった。犬はすぐにはき出し、大事には至らなかった。さらに金沢区では24日夕方、カッターの刃が刺さったウインナーも見つかった。

 磯子区で愛犬を散歩させていた40代の会社員男性は「怖い。犬は何でも食べてしまうので、注意している」と話す。 

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