鎌倉で800年もの長きにわたって受け継がれる伝統工芸「鎌倉彫」で作られた御朱印の奉納式が27日、神奈川県鎌倉市扇ガ谷の浄光明寺で執り行われた。職人らが丹精込めて手作りした御朱印は26体で、年明け以降に同寺を含む鎌倉十三仏詣の市内13寺院に2体ずつ納められる。
御朱印は、伝統鎌倉彫事業協同組合(同市由比ガ浜)と、印章・印刷専門店の「鎌倉はんこ」(同市御成町)が製作。同組合が持ち手などの装飾部分、同店が印影部分を担当した。
市の「市商工業元気アップ事業」にも認定された企画で、同店代表の月野允裕さんは「新型コロナウイルス禍により大きな影響を受けた地元の復興を祈願して作った。多くの観光客に使用してもらい、鎌倉彫と印章の良さを知ってもらえれば」と期待した。
奉納前の御朱印は鎌倉彫工芸館(同市由比ガ浜)で展示もされる。12月3日までで、入場無料。