東北電力上越火力1号機 営業運転を開始 着工から3年6カ月 冬季電力安定供給へ

 東北電力は1日、上越火力発電所1号機(上越市八千浦)の営業運転を開始したと発表した。出力は一般家庭80万世帯分の使用電力量に相当する57万2000キロワット。2019年5月の着工から約3年6カ月で営業運転開始に至った。

上越火力発電所全景(東北電力提供)

 使用燃料の液化天然ガス(LNG)は、隣に立地するJERA上越火力発電所から供給を受ける。発電は「ガスコンバインドサイクル発電方式」。最新の設備で、同方式では世界最高水準となる熱効率63%以上の実現と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す。
 東北電上越火力発電所は3月から試運転を開始。需要が増す厳冬期の電力安定供給のため、12月の営業運転開始を目指してきた。
 同発電所の営業運転開始を踏まえ、同社は経年劣化が著しかった東新潟火力発電所港1、2号機(聖籠町、各35万キロワット)を11月30日で廃止した。

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