ハライチ・澤部、昼の帯番組MC抜てきに「岩井を“陽”の人間に」! 岩井はこれまでの姿勢を貫いて差別化を図る!?

フジテレビ系では2023年1月9日から、新番組「ぽかぽか」(月~金曜午前11:45)がスタート。MCを務めるハライチ(岩井勇気、澤部佑)、神田愛花が抱負を語った。

「ぽかぽか」は、「森田一義アワー 笑っていいとも!」(1982~2014年)、「バイキング」(14~20年)を手掛けてきた制作陣が再び総力を結集して挑む、新時代の“平日お昼の生バラエティー”だ。フレッシュなMC陣を中心に、ベテランから旬のタレント、期待のニューカマーまで、さまざまな顔ぶれがスタジオに登場し、“楽しい”生放送を展開する。

ハライチ・澤部は「“新しく始まるお昼の番組”と聞いて、最初は、曜日レギュラーだと思ったんですよ。でも、よくよく聞いてみたら、まさかの通しMCということで。めちゃくちゃびっくりしました」と喜び、「芸人を始めた時に、“いつか自分たちの冠番組を!”“大きな番組のMCに!”なんて言ってましたけど、実際15年やってきて、そんな仕事はもう来ないだろうなと思ってたんですよね。そしたらこのタイミングで、このようなすてきなお話をいただくことができたので、フジテレビのお昼を、日本のお昼を、精いっぱい盛り上げていきたいと思います」と意欲を見せる。

一方、相方の岩井は「僕はマネジャーから電話で聞いたんですけど、その時、そこそこ酔っ払ってて、しかも電波が悪いところにいたんで、話がよく聞き取れなかったんです。だから、“昼”とか“帯”とか“MC”とか、断片的な言葉をつなぎ合わせて、この番組のMCに決まったんだという事実にたどり着きました」と明かし、「僕の場合、お昼の番組は、そもそも柄に合わないと思ってるんです。ただ、よく考えたら、朝や昼の番組でMCをやっている芸人さんって、全員人相が悪いじゃないですか。だから今、僕がお昼の番組でMCを務めるっていうのも、意外と適任なんじゃないかなと思い始めてます」と自信ものぞかせる。

神田は「最初にまず打診をいただいた時は、自分がこんな大きなお仕事をいただけるはずがないと思って、この話はきっとなくなるんだろうなと思ったんですね。ですから、しばらくの間、この話は早く忘れようと思って日々生活していました。ところがある日、正式にご依頼をいただいて、“本当だったんだ!”って。そうしたら今度は、自分に務まるのかどうか、自問自答が始まってしまって…。でも、事務所のスタッフとも相談をして、フジテレビの皆さんが誠心誠意バックアップしてくださることも分かったので、決心に至りました」と大きな決断となったことを伝える。

加えて、ハライチとのタッグに神田は「単純に、お二人のやりとりがとても面白くて大好きなので、それを毎日横で見られるということが非常に楽しみです。ただ、私としては、お二人ともすごく話しやすい方たちだと思っているんですが、お二人が私のことをどう思っているのか…まだ確認できていないので、少し不安です(笑)」としながら、「生放送は、撮り直しがきかない。つまり、やったもの勝ちとも言えると思うんです(笑)。私はこれまで、収録の番組では“ゲストの方に、こんなことを聞いたら変な空気になっちゃうかな”とか、ためらうような場面も多くて、自分を抑え込んでいたようなところがあったんですね。でも、生放送となると、聞いちゃったもの勝ちですから(笑)。しかもハライチさんが一緒だから、絶対に変な空気にはならないし。ですから、“聞きたいことは素直に聞く”というのは実践したいですね」と語っている。

なお、今回の起用に際して、周囲の反響を聞かれると、「ニュースが世に出た途端、吉村(崇/平成ノブシコブシ)さんから抗議の電話がありまして。“デモ行進をする”って言われました(笑)」(澤部)、「爆笑問題の太田(光)さんに相談しました。『どうしたらいいですかね?』って聞いたら、『昼とか気にせず、思いっきりやればいいんだよ』と言ってくださって。でも、『なんなら俺がスタジオに行ってやろうか?』って言われた瞬間、『あ、この人に相談するべきじゃなかった』って…。昼間から、(以前『FNS27時間テレビ』などで披露した)ピエロの格好で来られても困るしな、と思って(笑)。でも、いいアドバイスをいただきました」(岩井)と、それぞれ先輩芸人の愉快なリアクションを報告。

続けて、あらためて「コンビでMCをやらせていただけるのは久しぶりなので、とにかく楽しくやりたいです。また、神田さんもいらっしゃるので、3人のグルーブと言いますか、ジャズと言いますか…セッション?(笑)。とにかく、生の掛け合いの面白さを出していきたいですね」と澤部が意気込みを述べると、「総合演出の鈴木善貴さんとは、『キャンパスナイトフジ』(209~2010年)という深夜番組以来の付き合いなんですけど、すごく感覚が若い人で。だから、守りに入らないような番組になりそうな気がします。あと個人的には、スタジオではない場所からお届けしたいですね。昼間から閉鎖的なところに行くのは嫌じゃないですか(笑)。開放感のあるところでやりたいです」とスタッフへの信頼感とともに、プランも明かした。

そして、澤部は「僕は芸人人生一貫して、主婦層をターゲットにやってきてますんで(笑)、そんなに変わらないと思います。今回は、“主婦の皆さまに岩井を紹介する”というのが僕の作業になるでしょうね。『ぽかぽか』を通じて、岩井を“陽”の人間にできたらなと思います(笑)」と“腐り芸人”としての地位を確立し、とがった発言も魅力である岩井を、昼の時間になじませようとしているようだが、当の岩井は「僕の視聴層はテレ東の深夜なんで(笑)。だから、昼のお客さんに喜んでもらえるような対応はたぶんできないと思うんですけど、あえてこのままやりたいなと。そうすることで、ほかの昼の番組との違いが出るんじゃないかと思うので」とぶれない姿勢を見せている。

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