JR西日本は6日、旧国鉄時代に使用された建築限界測定車「オヤ31形客車31号機」1両をえちごトキめき鉄道(トキ鉄)に譲渡すると発表した。
トキ鉄は来春から、貴重な車両としてオヤ31形をD51レールパーク(上越市東町)で展示することにしている。
JR西、トキ鉄共に車両の譲渡価格は非公表。トキ鉄によると譲渡契約は6日までに締結したという。
「建築限界測定車」は、新線開業前などに、鉄道車両が安全に走行できるよう、建物・信号機・電柱などの構造物が一定の範囲(建築限界)に納まっているかを確認するための試験車。オヤ31形は1937(昭和12)年に客車として製造された「スハフ32形」を、57(同32)に建築限界測定車として改造したもの。
トキ鉄は現在、D51形蒸気機関車を大阪市の企業からレンタルしている。旅客に使用しない車両を購入するのは、今回が初めて。