メッツがニモと8年1億6200万ドルで再契約へ ロバートソンも獲得

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツは自軍からフリーエージェント(FA)となっていたブランドン・ニモと8年1億6200万ドルで再契約することで合意に至ったようだ。また、フィリーズからFAとなっていたベテラン救援右腕、デービッド・ロバートソンと1年1000万ドルで合意したことも報じられている。なお、この2選手を加えたことにより、メッツの来季の年俸総額は史上初となる3億ドルを超えることが確実となった。

現在29歳のニモはメジャー7年目の今季、151試合に出場して打率.274、16本塁打、64打点、3盗塁、出塁率.367、OPS.800を記録。過去に出塁率4割超えを3度マークするなど、通算出塁率.385という出塁能力の高さを評価され、打率3割やシーズン20本塁打の経験が1度もないにもかかわらず、8年1億6200万ドルという大型契約を得ることになった。今オフの移籍市場に有力な中堅手が少なく、メッツはニモとの再契約に失敗した場合、スターリング・マルテを中堅に移すことも検討していたようだが、来季も中堅ニモ、右翼マルテの布陣で戦うことになりそうだ。

現在37歳のロバートソンは、今季カブスとフィリーズで合計58試合に登板して63回2/3を投げ、4勝3敗20セーブ、3ホールド、防御率2.40、81奪三振をマーク。かつてはヤンキースとホワイトソックスでセットアッパーやクローザーとして活躍した選手だが、故障を乗り越えて見事に復活を遂げた。新天地メッツでは絶対的守護神エドウィン・ディアスへつなぐセットアッパーの役割を担うとみられる。

今オフのメッツはサイ・ヤング賞2度のエース、ジェイコブ・デグロムとの再契約に失敗したものの、ジャスティン・バーランダーやホセ・キンタナを獲得。ここにニモとロバートソンも加わり、Roster Resourceによると、来季の推定年俸総額は3億2200万ドルに達している。もちろん、これはメジャー史上最高額だ。

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