ジャイアンツがマナイアと2年契約で合意 ロドン争奪戦から撤退か

日本時間12月12日、ジャイアンツがパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が第一報を伝えた。ヘイマン記者はオプトアウトの権利が盛り込まれていることも伝えており、マナイアは2023年シーズン終了後に再びFAになることを選択できるとみられる。マナイア獲得により、ジャイアンツはカルロス・ロドン争奪戦から撤退することが濃厚となった。

現在30歳のマナイアは、メジャー最初の6シーズンをアスレチックスで過ごし、今季はパドレスで30試合(うち28先発)に登板して158イニングを投げ、8勝9敗、防御率4.96、156奪三振を記録。FAを控えた大事なシーズンだったが、6月末の時点では防御率3点台をキープしていたものの、7月以降は防御率6.16と打ち込まれ、ポストシーズンではわずか1試合の登板で1回1/3を4安打5失点に終わった。アスレチックス時代には2ケタ勝利を3度マークした実績があり、来季復調すれば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、より好条件の契約を狙うことになるだろう。

マナイアはパドレスでプレーした今季を挟み、2年ぶりにベイエリアを本拠地とする球団に戻ることになる。ジャイアンツの先発ローテーションはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、マナイア、アレックス・ウッド、アンソニー・ディスクラファーニで5枠が確定。今季17試合に先発したジェイコブ・ジュニスがロングリリーフに回ることになり、先発投手の補強は完了したとみられる。

当初は自軍からFAとなったロドンとの再契約を目指していたジャイアンツだが、FAの投手との長期契約を嫌う傾向のあるチームであり、7年契約を希望していると言われるロドンを深追いすることはしなかった。外野手補強はアーロン・ジャッジを狙っていたが、獲得したのはミッチ・ハニガー。先発投手の補強もロドンからマナイアへグレードダウンしてしまったが、まだ十分に補強資金は残されている。今後は噂されているカルロス・コレア獲得に向けて本腰を入れる可能性もあり、動向が注目される。

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