ジャイアンツがさらなる先発補強 ストリップリングと2年契約合意

左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルで合意したことが報じられ、先発投手の補強を終えたとみられていたジャイアンツだが、さらなる先発補強に動いた。日本時間12月14日、ジャイアンツはブルージェイズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ロス・ストリップリングと2年契約を結んだことを発表。契約条件は2年2500万ドルで、内訳は契約ボーナス500万ドル、2023年の年俸750万ドル、2024年の年俸1250万ドルとなっている。これでカルロス・ロドンと再契約する可能性は完全に消滅したと思われる。

現在33歳のストリップリングは、今季ブルージェイズで32試合(うち24先発)に登板して自己最多の134回1/3を投げ、10勝4敗1セーブ、防御率3.01、111奪三振の好成績をマーク。開幕当初はスイングマン(先発とリリーフを兼任する立場)という扱いだったが、柳賢振(リュ・ヒョンジン)の故障もあって6月以降はローテーションに定着し、最終的には自身初の2ケタ勝利を達成した。ホセ・ベリオスと菊池雄星が不振に陥るなど、苦しい状況が続いた今季のブルージェイズ先発陣において、救世主のような働きを見せたシーズンだった。

ジャイアンツはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、マナイア、ストリップリング、ジェイコブ・ジュニスと7人の先発候補を抱えたことになる。ジュニスはスイングマンを担当すると思われるが、健康面に不安を残すディスクラファーニが問題なく開幕を迎えた場合、6人の先発候補をどのように起用するか注目される。

なお、ストリップリングは2016年のメジャーデビューから2020年途中にブルージェイズへトレードされるまで、ドジャースで先発とリリーフを兼任する「便利屋」として使われていた投手であり、2年半ぶりにナ・リーグ西部地区に復帰することになる。2018年には33試合(うち21先発)で8勝6敗、3ホールド、防御率3.02を記録し、オールスター・ゲームにも選出されている。

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