元阪神のジョンソンがロッキーズへ 1年500万ドルで合意との報道

日本時間12月14日、ロッキーズは日本プロ野球の阪神タイガースでも活躍した救援右腕ピアース・ジョンソンと1年契約を結んだことを発表した。球団は契約条件の詳細を明らかにしていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、1年500万ドルの契約だという。ロッキーズは今オフ、ブルペンの中心的存在だったカルロス・エステベスがFAとなり、エンゼルスと2年1350万ドルで契約。ジョンソンはその穴を埋める働きを期待されることになる。

現在31歳のジョンソンはコロラド州デンバー出身であり、来季は地元球団でプレーすることになった。2017年にカブスでメジャーデビューしたが、1試合のみの登板に終わり、翌2018年はジャイアンツでプレーして37試合に登板。2019年は来日して阪神で活躍し、58試合に登板して2勝3敗、40ホールド、防御率1.38の好成績を残した。

阪神での活躍が認められ、2年500万ドル+オプション1年でパドレスと契約。短縮シーズンの2020年は24試合で防御率2.70と安定したピッチングを披露し、2021年も63試合で3勝4敗、12ホールド、防御率3.22とまずまずの働きを見せたが、今季は右前腕の故障もあって精彩を欠き、15試合の登板で1勝2敗、6ホールド、防御率5.02と不本意なシーズンとなった。

ロッキーズはすでに守護神ダニエル・バードと2年1950万ドルで契約を延長しており、今年8月にウエーバーでディネルソン・ラメット、今年11月には同じくウエーバーでブレント・スーターを獲得してブルペンを強化。2年連続で47試合に登板している左腕ルーカス・ギルブレスや故障からの復帰が待たれるタイラー・キンリーらもおり、ブルペンの整備を着々と進めている。とはいえ、エステベスの抜けた穴は小さくなく、守護神バードへつなぐ8回担当のセットアッパーとして、ジョンソンへの期待は大きい。

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