豊嶋花、ヤングシナリオ大賞作品「瑠璃も玻璃も照らせば光る」でドラマ初主演

豊嶋花が、フジテレビ系で12月27日放送の「第34回フジテレビヤングシナリオ大賞 瑠璃も玻璃も照らせば光る」(午後1:45)で主演を務めることが分かった。

これまで、坂元裕二氏、野島伸司氏、橋部敦子氏、浅野妙子氏、野木亜紀子氏ら、多くの人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」。昨年の大賞受賞者である生方美久氏が、現在放送中のフジテレビ系連続ドラマ「silent」(木曜午後10:00)の脚本を担当していることも話題となっている。そして、今年第34回の大賞作品に選ばれた市東さやかさんによる「瑠璃も玻璃も照らせば光る」がドラマ化。ヤングケアラーの女子高生・木村ひかるの成長を描く。

豊嶋が演じるのは、主人公・ひかる。うつ病の母・里絵の代わりに家事を担い、意識のない父・康一が入院している病院に立ち寄ってから登校するのが日課になっている、高校2年生だ。そんなひかるは、親友・美沙から演劇部の照明係を依頼され、「少しくらい青春っぽいことをやってみたい」と承諾するも、真剣に部活に取り組んでいる転校生・立石瑠璃と対立してしまう。家族のケアをしなければならない自らの境遇と、演劇に取り組みたい気持ちの間で葛藤するひかるは、瑠璃との関わりの中で、自分が心の奥底に秘めていた気持ちに気が付く。

これがドラマ初主演となる豊嶋は「ドラマで主演をさせていただくということは目標の一つであったので、歴史ある『フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞作に出演させていただけることが決まった時は、とてもうれしかったです。皆さんの明日を照らすことができるようなドラマにしたいです。そしてすてきなものをお届けできるように、精いっぱい頑張ります!」と抜てきを喜びつつ、意欲を燃やす。

また、脚本を読んでみて、「タイトルでもある、『瑠璃も玻璃も照らせば光る』ということわざがあるのを、初めて知りました。響きも意味もとてもすてきなことわざで、私もそんな存在になれるといいなと思いました。ひかるや瑠璃の演劇部での青春は、まぶしくてカッコいいなと思い、撮影がとても楽しみになりました!」と印象を明かす。

演じる役柄に関しては、「ひかるは、心(しん)があって忍耐強いけれど、ストレスが積み重なるとポキっと心が折れてしまうような性格です。私も似ているところがあるので、そこは自分らしさも表現できたらいいなと思っています」と自身との共通点も踏まえて、「うつ病の母親の代わりに家事をしたり、父親の看病など家族を1人で支えなければならないといった状況の中、周りと同じように勉強や部活動も頑張りたい、とても責任感が強い女の子です。そんな彼女のよさを意識して演じていきたいと思います」と語っている。

そして、放送に向けて「このドラマをご覧いただいた皆さんに、何か希望の光を与えてくれるような作品になっていると思います。女子高生が背負うには少し重いと感じるような日々を、何とかしようともがくひかるを、繊細に演じられるように頑張ります。さまざまな世代の方にご覧いただけたらうれしいです」とアピールしている。

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