冬型強まり強風、高波 平地で降雪 15日にかけ大雪も 上越地域

 上越地域を含む県内は14日、強い冬型の気圧配置となったため、強風や高波に見舞われ平地でも降雪があった。15日にかけて、山沿いを中心に平地でも大雪となるところがあるとみられ、注意が必要だ。

沿岸部で風が強まり平地では降雪が確認された(14日午後1時20分ごろ、上越市高土町1)

 14日は朝方から風が強まり、上越、糸魚川両市を含む県内沿岸で波浪警報が発令された。同日観測された最大瞬間風速は、上越市大潟で24・6メートル、同市高田で19・0メートル、糸魚川市糸魚川で23・7メートル、同市能生で20・4メートルなど、沿岸部を中心に非常に強い風が吹いた。また、山沿いだけでなく平野部でも降雪が確認された。同日午後4時時点の積雪深は上越市安塚で3センチ、妙高市関山で4センチ。
 新潟地方気象台によると、上越地域で15日に予想される波の高さは4メートル。同日午後6時までに予想される24時間降雪量は平地で5センチ、山沿いで50センチの見込み。
◇風にあおられ女子児童けが 上越市で強風被害
 14日は強風による被害が発生した。上越市によると同日正午時点で、人的被害が1件、建物被害が4件(住家、公共施設が各1件、非住家2件)確認された。
 同日午前、登校中の小学1年生の女子児童が風にあおられて転倒し、右耳を切る軽傷を負った。建物被害では、同市西本町4の住宅でトタン屋根の一部が剝がれ、名立区のうみてらす名立では外壁の一部が損壊、浦川原区顕聖寺では空き家のトタン屋根が一部損壊し、名立区のコンビニエンスストアでは軒先の一部が落ちたという。
 JR東日本新潟支社によると、強風の影響で信越本線の新潟―直江津駅間の上下線で、一部列車に遅れが出た。

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