モフモフでかわいらしく 来年えとのウサギ作り 平丸地区のスゲ細工

 妙高市平丸地区のスゲ細工による来年のえと作りが行われている。恒例となっているもので、かわいらしいウサギが順次、完成している。

分業で製作。写真手前は餅つきウサギ

 平丸地区のスゲ細工は昭和30年代、農閑期の収入源として始まった。作り手が過疎高齢化で減少の一途をたどったものの、「平丸スゲ細工保存会」によって継承されている。
 ウサギの場合、栽培して刈り取ったスゲを日の当たる場所に干し続けることで、毛色に近づけている。
 作り手は3人。たたいて繊維状にしたスゲを骨組みに巻き付けて、刈り込んでいく。伏せているウサギと、「新作」の餅つきをしているウサギの2種類を作っている。
 同会理事長の柴野美佐代さん(60)は「モフモフ感を残すように、刈り込みすぎないようにしている。見て和んでいただければ」と話している。
 伏せウサギは1万6000円、餅つきウサギは1万8000円。注文は柴野さん(電090・3548・7370)へ。

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