「健康な姿で横浜に帰って」 にっぽん丸、インド洋へ 3年ぶり国際クルーズ出港再開

大勢の人に見送られながらインド洋の島国モーリシャスへ出航する「にっぽん丸」=横浜市中区

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染を受け、2020年3月以降停止していた国際クルーズ船の運航が15日、国内で2年10カ月ぶりに再開した。大型客船「にっぽん丸」(2万2472トン)が横浜港から出港。感染対策に努めながら、インド洋の島国モーリシャスへ旅する。

 この日は横浜港大さん橋国際客船ターミナル屋上(横浜市中区)でセレモニーが行われた。運航する商船三井客船(東京都港区)の上野友督社長が「皆さまが健康な姿で横浜に帰ってくることを楽しみにしている」と話し、二宮悟志船長は船上から「感染対策を徹底し、安全安心を最優先に運航していく」とあいさつした。出港時には多くの人たちが日本とモーリシャスの国旗を振って見送った。

 にっぽん丸は、来年1月31日まで48日間運航する。国内の外国船の受け入れ再開は来年3月以降のため、海外からクルーズ船を迎えるのも、横浜港に帰港するにっぽん丸がコロナ禍以降で国内初となる見通し。

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