藤沢の球技場で発生した刈草や落ち葉 10年、違法埋め立て 市長に行政指導

藤沢市役所

 神奈川県藤沢市の大庭スポーツ広場球技場で少なくとも10年間にわたり、雑木伐採や草刈り作業で発生した草葉が埋め立て処分されていたことが16日、明らかになった。 

 刈草や落ち葉は市指定の廃棄物処理施設での再資源化が必要で、埋め立て処理は廃棄物処理法に抵触する。管理責任を問われた鈴木恒夫市長に対し、廃棄物処理を管轄する市環境部が行政指導を行う異例の事態になった。同日の市議会本会議で友田宗也氏(Visionふじさわ)の一般質問に答えた。

 同球技場での作業は市内造園業者が請け負い、伝票類が残る過去10年間で15件ほどの埋め立てによる現場処理が確認された。

 業者が作成した見積書や請求書にはごみの運搬費の記載がない一方で、埋め立てに伴う掘削、整地工の費用が記されていた。同球技場を管理する大庭市民センターの担当者が違法性の認識がなく、現場処理を業者に依頼していたという。

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