武田薬品工業<4502>、米国の創薬企業ニンバス・セラピューティクスの子会社「ラクシュミ」を買収

武田薬品工業本社(東京・日本橋本町)

武田薬品工業は13日、米国の創薬企業ニンバス・セラピューティクス(ボストン)の子会社で皮膚病の一種の乾癬(かんせん)や炎症性腸疾患などの免疫疾患に有効性が期待される新薬候補(パイプライン)を持つ「ニンバス・ラクシュミ」(同)を買収すると発表した。全株式を40億ドル(約5485億円)で取得する。ラクシュミは「NDI‐034858」という技術に基づく経口阻害薬開発プログラムに取り組んでいる。2023年3月までに買収完了を見込む。

新薬開発が成功して売上高が40億ドルと50億ドルとなった場合に、武田はそれぞれにつき10億ドル(約1370億円)を追加対価としてニンバスに支払う。

武田は2019年1月に6兆2000億円を投じてアイルランド製薬大手のシャイアーを買収したが、これ以来の大型M&Aとなる。

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