知ってた?「存じております」「存じ上げております」の使い分け方

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「存じております」「存じ上げております」の使い分け方

「○○を知っています」という意味で使う、「存じております」「存じ上げております」

似ていて混乱しがちな言葉ですが、「上げる」を付けるか付けないかは、「○○」が何かによって、決まるんです。

何を知っているのかがポイント!

「存じております」は、知っている対象が「もの」のときに使う表現です。

「存じ上げております」は、知っている対象が「」のときに使います。

対象が「人」のときは、「物や場所」よりも敬意を込めて「上げて」を付ける…とおぼえておきましょう。

使ってみよう!

例えば

「うちの会社のことをご存じですか?」

と尋ねられた時。対象が人ではなくモノなので

知っている場合は「はい、存じております。」、知っていなければ「申し訳ございません。存じておりません。」と答えるのが正解です。

また

「うちの会社の社長をご存じですか?」

と聞かれたら、知っている場合は「はい、存じ上げております。」、知らないなら「まことに恐縮なのですが、存じ上げておりません。」

などと答えましょう。

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ちょっとした違いですが、このように言葉を正しく使い分けられると、品格がうまれますし、相手の信頼を得ることができます。

使い慣れていないと、会話の中で瞬時に判断するのは難しいかもしれませんが、「モノなのか人なのか」「上げる必要があるかないか」を考えて、上手に使い分けられるといいですね。

それではまた次回。Have a ごきげん day!

★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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