国道8号、北陸道不通続く 自衛隊に災害派遣 人流、物流止まる 大雪被害

 県内は18日から降った大雪の影響で、上越地域と新潟市を結ぶ国道8号、北陸自動車道の不通が続いている。20日も上越市内で足止めされるドライバーが続出。物流も滞り、食料品をはじめとする物資が届かず、消費者に大きな影響が出ている。

不通が続く国道8号。誘導員が「米山まで進むか、引き返すか」とドライバーに声を掛けていた(20日午前10時20分ごろ、柿崎区柿崎)

 北陸自動車道は同日午後6時現在、積雪のため上越市から新潟市までの移動が不能な状態。国道8号は柏崎市内で通行止めが続いている。
 柿崎区馬正面では20日、国道8号や北陸道の規制解除を待つ普通乗用車や大型トラックが路肩やコンビニエンスストアの駐車場などで停車していた。静岡県から新潟市内へ荷物を運ぶという男性は、19日夜から柿崎で高速道路の規制解除を待っていた。「関越道は不安だったので上信越道を通ってきた。こればかりはどうしようもない。引き返せないので、ここで待つ」と話していた。
 柏崎市内の会社への出勤を断念した人も。柿崎区の会社員男性は「米山までしか行けないので、出社を諦めた。19日は出勤しようとして立ち往生の車列に巻き込まれ、断念して引き返した。車列は引き返そうとしてスタックする車両が多かったが、みんなで助け合っていた」と話していた。
 県は20日午前、自衛隊に災害派遣を要請。陸上自衛隊高田駐屯地に駐屯する第2普通科連隊が、立ち往生車両が続出している柏崎市内で食料やガソリンの配給、除雪作業などに当たっている。

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