支えたい高齢者の足 横浜で運転ボランティア育成 担い手講座の参加者を募集

「コミバス市民の会」が運営する「菊名おでかけバス」の利用者(右)と降車を補助するボランティア=横浜市港北区

 高齢者の移動を支える運転ボランティアを育成する「外出移動支援・担い手講座」が来年1月9、12の両日に横浜市港北区で開かれる。主催する「コミバス市民の会」の砂田正子さん(73)は「お年寄りや足の不自由な人がもっと積極的に外に出られるように協力してほしい」と参加を呼びかけている。

 同区内では2011年から「菊名おでかけバス」の運行を開始し、7~8人乗りのワゴン車を週に1度、走らせてきた。スーパーなどへの移動手段がなかった高齢者の足となってきたが、運転手の高齢化によって担い手の不足が深刻化しているという。

 今回の講座では福祉的視点を持った運転方法、事故や感染症のリスクマネジメントを学ぶほか、運転実習も行う。全ての講座を受け終えると、国土交通大臣認定の修了証書が授与される。砂田さんは「車のスピードはゆっくりなので運転に自信がなくても大丈夫。車内の会話も楽しいし、いろいろな人と仲良くなってほしい」と語った。

 講座は同区福祉保健活動拠点(9日)と港北公会堂(12日)で行われ、両日ともに午前10時~午後4時。受講料は無料だが、港北区在住で両日参加できる人が対象となる。申し込みは12月30日まで。詳細は「コミバス市民の会」ホームページへ。(https://sites.google.com/view/kikuna-odekake)。

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