神奈川・大井町の駅でひょうたん型イルミ 25日まで点灯 昭和女子大の学生が企画考案

ひょうたんランプのイルミネーションを企画した昭和女子大の学生=JR上大井駅

 「ひょうたん駅」として知られるJR御殿場線上大井駅(神奈川県大井町)で、ひょうたんランプを使ったイルミネーションが23日夜から始まった。 

 町内に学生の合宿所がある縁から昭和女子大学(東京都世田谷区)の生徒が企画を考案、町民らとともにランプを作製した。幻想的な雰囲気を醸し出すランプに学生らは「優しくて暖かい光で心を癒やしてほしい」と願いを込める。25日まで。

 上大井駅がひょうたん駅となったのは、1970年ごろに電車を待つ乗客の日よけにしてもらおうと駅構内にひょうたんを植えたのがきっかけ。旧国鉄の時刻表の表紙にも取り上げられて知名度が上がり、町でも90年代からひょうたんを使った町おこしが始まった。

 昭和女子大は合宿所「東明学林」が町内の山間部にあり、地元の人々との交流を深めようと、昨年7月に町と包括協定を締結。授業の一環として地元住民との交流や地域活性化プロジェクトの企画が始まった。

 学生らは「新しい方法でひょうたんの町をアピールしたい」とランプに着目。11月の「大井よさこいひょうたん祭」で初めてひょうたんランプをイルミネーションに使い、会場を彩った。駅のイルミショーションも学生が発案し、会議を重ねて実現にこぎ着けた。

 駅のイルミは電球をはめ込んだ約120個のひょうたんが温かな光をともしている。同大1年の中村恵珠さん(19)は「地元の人にひょうたんの町を再認識してほしいし、きれいなイルミネーションをSNSで見た人に大井のことを知ってもらいたい」と話した。

 点灯時間は午後4時半から午後9時半まで。

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