フィギュアスケート選手権!村元哉中&高橋大輔の選曲はマイアミ・サウンド・マシーン 

年末の風物詩「全日本フィギュアスケート選手権」

年末の風物詩といえば、皆様、何を思い浮かべますでしょうか? 私がいくつか思い浮かべるものの中に『全日本フィギュアスケート選手権』があります。これは、まさに日本の一番を決める伝統的な大会です。国際大会で色々な選手を見るのも楽しいですが、年末に日本の選手をがっつり観られるフィギュアスケート版「レコード大賞」みたいなものでしょうかね?

今回、私が注目しているのは、“かなだい” こと村元哉中&高橋大輔のアイスダンスです。

ちなみに、ペアスケーティングとアイスダンスの違いは、ジャンプが含まれているかどうかという点が大きく挙げられます。ペアには「スロージャンプ」など飛ぶ要素が含まれていますが、アイスダンスにはジャンプ要素が入っていません。パートナーを掲げ上げるリフトは両種目に共通する要素ですが、動きには微妙な違いがあります。

また、ペアは男女シングルと同様に「ショートプラグラム」と「フリースケーティング」で構成されてます。一方、アイスダンスは「リズムダンス」と「フリーダンス」で構成されていて、アクロバティック演技が禁止されていたり、男女が離れすぎてはいけないなど、難度が高めな規定があります。

つまり、ペアはジャンプやリフトを含むアクロバティックなプログラムとなりますが、アイスダンスは逆にアクロバティック演技が禁止されている中で競い合います。たとえば、男女が離れすぎてはいけない、など難度が高めな規定があります。一見とても優雅にダンスを踊っているように見えますが、実は距離を保ちながら、協調性を持って複雑なステップやターンを行うという至難の技なのです。また、リズムダンスにはテーマに規定があり、今年はラテンだそうで、まさに「氷上の社交ダンス」と呼ばれるにふさわしい、華やかな演技が見どころです。

かなだいペア、今年のリズムダンスはマイアミ・サウンド・マシーン

さて、村元哉中&高橋大輔の今年のプログラムは見所満載ですよ!彼らがリズムダンスに選んだ曲は、「サルサ」としてマイアミ・サウンド・マシーンから「Conga& Rhythm is Gonna Get You」のミックスを中心に「Ahora」、「Move」の3曲。”ルンバ” の「Ahora(Emotional Rap Beat Mix)」はIsatorresbeatsの曲。そして ”サンバ” の「Move」はサイド・ムラッドの曲です。私は、どちらも初めて聴きましたが、どちらもちょっと哀愁のある素敵な曲でした。ちなみに、今回の3曲を選曲したのは村元哉中さんだそうですよ!

私、”ラテン” といえば、マイアミ・サウンド・マシーンを真っ先にイメージしてしまうタイプなので、リズムダンスにこの曲が選ばれたことを知った時はなんとも嬉しかったな♪ このプログラム、スタート部分がノリノリの「コンガ」で始まって「リズムでゲット・ユー(Rhythm is Gonna Get You)」の「オエーオ!」の掛け声が入ってくるんですが、その瞬間、2人が掛け声に合わせて口元に手を添えて「雄叫び〜」みたいにするところが大好きなんです。

さりげない一瞬の演技ですが、とっても可愛いのです! そのあと、妖艶な「Ahora」ノリノリの「Move」で最後まで、たっぷりとお二人のラテンの色気を、そして2人の最高のステップを堪能できますよー。一気に会場の温度を上げるこのプログラム、必見です。

さて、マイアミ・サウンド・マシーンのヴォーカルといえば、グロリア・エステファン。高校生の時、初めて「コンガ」を聴いて、かっこよくて、可愛らしい彼女を知りました。パワフルなのに、色気もあって、可愛い!「コンガ」のリズミカルなラテンの印象は、キューバ出身の彼女ならではのもの。グロリアはキューバの生まれで、アメリカに移住されて成功した方だそうです。年齢がひとまわりくらい下のベネズエラの友達に「グロリア・エステファンに似ているね」って言ったらすごく、喜んでいたので、やはり、彼女は今でもラテンのシンボルなのかもしれないですね。

かなだいが選んだテーマ、グロリア・エステファンの再生と復活

そんな彼女ですが、実は1990年3月、ツアー中のライブ会場に向かうバスに乗車中、トラックに追突される事故に遭い、脊髄損傷を含む重傷を負います。その後1年に及ぶリハビリ生活を余儀なくされますが、周囲の心配をよそに、その最中『アメリカン・ミュージック・アワード』へ出演。そして完全復活したそうです。高橋大輔も一度引退してから復帰をしているし、彼女の再生と復活に思いを寄せる部分もあるのかもしれませんね。諦めない力強さを持ったグロリア・エステファンの代表作を掲げた今回のリズムダンスの選曲は本当に “かなだい” にベストマッチと言えますね。

アイスダンスは氷上の社交ダンスとも呼ばれる、優雅かつ、ダイナミックな演技です。その社交ダンスの中でも情熱的な「ラテン」をテーマにした今回のプログラム、もうね、氷も溶ける勢いのアチチぶりです。氷上の冷ややかさと選手の燃えるような情熱のコントラスト!観ていて、絶対に踊りたくなっちゃう楽しさが最大の魅力です!

是非是非、皆様、今回はアイスダンスに酔いしれてくださいませ!

カタリベ: ユリンベ

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