相模湖・間伐材の木くずを新年のしめ縄に 宮大工とともに体験、横浜

木くずからしめ縄を作る参加者ら=横浜市技能文化会館

 県内の山林から出た間伐材を有効活用するワークショップが25日、横浜市中区の市技能文化会館で開かれた。参加者は木くずを再利用して、新年用のしめ縄作りに挑戦した。

 材料は、相模湖(相模原市緑区)の水源林から伐採されたヒノキのかんなくず。数本を束ねてねじり込み、円形に整え、鶴や亀の折り紙を飾り付けて完成させた。参加した横浜市旭区の山田恭平さん(86)は玄関に飾る予定で、「気持ちよく新年を迎えられる」と話した。

 伊勢原市の宮大工棟梁(とうりょう)の市川晶麻(あきお)さん(47)と妻の千里さんは、木組みの伝統工法を紹介し、かんなの使い方を実演。「自然と調和した宮大工の仕事はサステナビリティ(持続可能性)を体現している」と伝えた。

 観光・MICE(国際会議などの総称)を推進する民間企業が企画した。インバウンド(訪日客)向けの体験型商品として事業化を検討している。

© 株式会社神奈川新聞社