選コム社員が選ぶ2022流行語大賞発表!選ばれたのは名演説?どっこい?それとも……?編集部が今年を振り返り

今年の重大ニュースはやはり……

編集部I(以下、I):本日は仕事納めです。皆さん1年間お疲れさまでした。という訳で、今年の選挙界隈の重大ニュースを振り返ろうと思います。

編集部N(以下、N):まだ仕事終わってないっすけどね。

編集部H(以下、H):納まってなくても納めましょう。それが社会人たるものです。

N:「社畜たるもの」の間違いでしょw

I:さて、2022年の重大ニュースとして7月の参議院議員選挙は外せません。自公が過半数を維持して大勝した一方で、その後の旧統一教会問題、それに端を発した辞任ドミノは結局、年末まで続きました。

H:一方で、野党勢力の躍進は目覚ましかったわね。日本維新の会は参議院の第3党に躍進。また、各党が比例票数を軒並み落とした中で、国民民主党とれいわ新選組だけは上積みした。

N:結党2年目の参政党が1議席を獲得して国政政党入りしたのもヤバかった!SNSで演説動画の切り抜きがバズってて既存政党にはない勢いを感じたよ。ガーシーを当選させたNHK党に絡まれてたのも話題になってて、両党ともネットを使った話題作りがうまいよね~。

H:来年の統一地方選挙には、国政政党としては新興勢力のれいわ新選組やNHK党、参政党なども地方での勢力拡大に意欲を示してるし、そうすると既存政党の「指定席」が切り崩される可能性は大いに考えられます。

I:参院選とともに忘れられないのが安倍晋三元総理の銃撃事件だよ。選挙の応援演説中っていうのは衝撃的だった。事件翌日が参院選最終日だったから、ある自民党陣営ではスタッフを含めて全員喪章をつけて最後の活動に望んでいたよ。街頭演説の現場には、かつてない緊張感が漂っていたように感じた。

N:9月の国葬儀の実施をめぐっては世論が二分されたね。反対派からは決定までのプロセスの不透明さを指摘する意見もあがっていたけど、結局うやむやに過ぎ去ってしまった感がある……。私だけかもしれないけれど、年末に突如火が付いた増税をめぐる議論でもデジャブ感があった。

H:他のトピックとしては、8月には日本維新の会、9月に公明党、12月にはれいわ新選組が代表選を行い、結果は現代表の続投もしくはベテランの党要職経験者の就任という順当な結果だったね。

I:あえて触れておきたいのは、弊社コンテンツ「投票マッチング」の年間実施数が過去最多になったこと!史上7例目の再選挙にもつれ込んだ品川区長選や、「選挙イヤー」だった沖縄県の知事選、クリスマス決戦となった宮崎県知事選など注目を集めた選挙で行いました。

H:作成などでは地元メディアの皆さんとも協業できたのも印象深かったし、テレビや紙面で取り上げてもらえるのは作り手としてアガる。

N:コロナ対策や子育てや賃金に関する支援策など、有権者の生活に直結する問題には投票マッチングでも関心が集まったね。必ずしも候補者の主張が分かれる「争点」ばかりが重視されているわけではないのがデータで明らかになったのは興味深かったよね。

I:来年も、投票マッチングをさらに利用してもらえるように展開していきたいね。

流行語大賞は憲政史に残る名演説から。参院選の「生」に感動する社員も

それでは、イチニ社員が選ぶ流行語大賞2022を発表したいと思います!

2022年の流行語大賞は……『勝ちっ放しはないでしょう』です!

I:栄えある大賞は、野田佳彦衆議院議員から安倍晋三元総理への国会追悼演説の一節でした。そもそも安倍元総理が街頭での応援演説中に狙撃されたのが「今年一番の衝撃的な事件だった」(40代・女性)ということも相まったようです。

H:同期当選にして与野党党首としてライバル関係にもあった野田さんからの弔いの言葉からは、尊敬の念や悲しみ、行き場のない悔しさなど様々な感情がこもっているように読み取れました。社内アンケートでもダントツの人気でして、「憲政史上、最高クラスの演説」(30代・男性)や「これ聞いた時、鳥肌がとまりませんでした」(20代・男性)といった称賛が上がりました。

N:他には、「いち!に!参政党!」、「どっこい社民党!」も根強い人気でした!

I:どちらも参院選で使用されたフレーズですが、パワーがあふれて語呂が良かったもんね。

I:福島党首は選挙期間中政党の生き残りをかけて、街場に足を運んで支持を呼び掛けていたからね。アンケートでは「参院選最終演説での『生どっこい』に感動した」(30代・男性)という社員もいた。「効果は疑問だったけど、見事に当選!」(40代・男性)という通り、政党要件を維持する原動力の一つになったね。

N:ちなみに、参政党さんのフレーズには弊社名が入っているように見えますが、政党さんの完全オリジナルです。念のため(笑)

H:個人的には、野田さんの追悼演説内にある「言論の力を頼りに、不完全かもしれない民主主義を、少しでも、より良きものへと鍛えつづけていくしかない」という一節も印象深かった。私たち編集部も肝に命じるべき心がけだね。

N:政治家の言葉って失言の方が目立ちがちだけど、本来は演説のプロ。事件の影響は大きかったけど、政治家の持つ言葉の力に光が当たる機会にもなったね。

ワールドカップのような一体感を

H:コロナ禍に加えて2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻、それに伴う物価高騰・エネルギー需給ひっ迫はこれまでの価値観を転換させたね。

N:このままではよくないと思うけど、具体的に何を変えたらいいのかはっきりとは分からない。こういう市民感情が、選挙でも与党勢力が勢力を保つ一方で、新興勢力が躍進する結果に表れているのかもしれないね。

I:今年はワールドカップで、世界の強豪相手に日本代表が奮闘する姿が多くの日本人に勇気と希望を与えました。今や日本人が自分の国を意識するのってサッカーの時くらいかもしれないけど(笑)、世の中の状況が大きく変わる中で、「オールジャパン」としてどういう布陣で日本を成長させるのか、他国と向き合っていくのかは真剣に考える必要があります。来年の春には統一地方選挙が行われ、有権者の皆さんの意思を表す貴重な機会になります。来年はさらに、有益な情報を発信してくよう日々邁進していきます!

一同)今年1年お世話になりました。皆様、良いお年をお過ごしください。

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