ダイヤモンドバックスがロンゴリアを獲得へ 1年400万ドルで合意

日本時間12月31日、ダイヤモンドバックスがジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていたベテラン三塁手エバン・ロンゴリアと1年400万ドル+出来高100万ドルで合意したことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者が関係者から得た情報として伝えた。ロンゴリアはジャイアンツから年俸1300万ドルの球団オプションを破棄されてFAとなり、古巣レイズへの復帰にも興味を示していたが、自宅のあるアリゾナを本拠地とするダイヤモンドバックスへの移籍を選択した。

現在37歳のロンゴリアはレイズの看板選手として2008年のメジャーデビューから2017年まで10年間活躍し、2018年以降はジャイアンツでプレー。ジャイアンツ移籍後は毎年故障者リスト入りするなど、フル稼働できないシーズンが続いており、今季は89試合に出場して打率.244、14本塁打、42打点、OPS.767と平凡な成績に終わった。2008年に新人王を受賞し、この年から3年連続でオールスター・ゲームに選出。シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇り、メジャー15年間で通算1883安打、331本塁打、1131打点をマークしている。

ダイヤモンドバックスと1年400万ドルという格安の契約を結んだロンゴリアだが、ジャイアンツから年俸1300万ドルの来季オプションを破棄され、バイアウトの500万ドルを手にすることが決まっている。よって、ロンゴリアは最低でも900万ドル、出来高を含めれば最大1000万ドルを得ることができる。バイアウトの500万ドルを得ていたことで、年俸などの金額面よりも「自宅に近い」という環境面を重視して新天地を決めることができたのだろう。

今季のダイヤモンドバックスは、三塁はジョシュ・ロハスの85試合、DHはケテル・マルテの37試合が最多スタメン出場だった。両ポジションとも不動のレギュラーがいるわけではなく、左打者のロハスと右打者のロンゴリアでプラトーンを組むことも可能なため、ロンゴリアには三塁手兼DHとしてレギュラークラスの出場機会が与えられることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.