桑子真帆が「クローズアップ現代」で沢木耕太郎に独占インタビュー! 大沢たかお、斎藤工が作品の魅力を語る

沢木耕太郎氏が、NHK総合で、1月10日放送の「クローズアップ現代」(月~水曜午後7:30)に出演する。

「クローズアップ現代」では、桑子真帆キャスターによる、日本を代表するノンフィクションのトップランナー・沢木氏の独占インタビューを敢行。「一瞬の夏」「深夜特急」など、人物や旅を鮮やかに活写する作品で多くの人を魅了し続けてきた沢木氏。昨年10月に出版した長編「天路の旅人」は、着想から25年もの歳月をかけ、自身が「これが人生最後のノンフィクションになっても納得がいく」とまで語る作品だ。

主人公は、沢木氏が「人としての理想形」という人物・西川一三。西川は、第2次世界大戦末期、日本陸軍の密偵として中国大陸の奥深くまで潜入し、終戦後もラマ僧に扮(ふん)して8年にわたって旅を続けた。ところが、帰国すると一転、盛岡の商店主として淡々とした日々を繰り返し、2008年に89歳で亡くなった。新型コロナウイルスの影響で外国を旅することができなくなった沢木氏は、この間、希有な旅人の足跡を追い続けていた。

その中で、沢木氏の心を打ったのは、西川の制約のない自由を手にしていく姿、そして晩年の足るを知るたたずまいだった。番組では、沢木さんがひかれた「生き方」や「在り方」を、2時間の単独インタビューで掘り下げる。

さらに、沢木作品に影響を受けたと語る斎藤工や、ドラマ「劇的紀行 深夜特急」(NHK)で沢木耕太郎役を演じた大沢たかおへのインタビューから、その魅力をひもとく。

また、満島真之介が、番組内で沢木氏の作品を朗読する。

テレビ出演があまりない沢木氏だが、今回の出演について「やっぱり作品を書き上げると陽気になるので、つい、浮かれてテレビに出てきちゃいました」と明るく話す。そして、長編を書き上げた心境に関して、「書き終わって、出版して、そしたらすごく心が解き放たれて、『あ、自由になった』と思いましたね。とりあえず、ここまでよくできたと思うので、今回の作品が、仮にノンフィクション作品の最後になることがあったとしても、それは納得すると思います」と語っている。

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