Aぇ! groupが「関西ジャニ博」で快挙! 道頓堀川で絶滅危惧種・ニホンウナギの捕獲に成功

MBSで放送中の、Aぇ! group/関西ジャニーズJr.(正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、福本大晴、佐野晶哉)と、よゐこ(有野晋哉、濱口優)が出演するバラエティー「関西ジャニ博」(土曜深夜1:30、関西ローカル)。そのロケで、道頓堀川で絶滅危惧種の「ニホンウナギ」を捕獲に成功したことが分かった。この歴史的快挙の模様は、1月15日放送の「日曜!関西ジャニ博」(午後3:00、不定期放送)で紹介する。

「関西ジャニ博」は、2025年の大阪・関西万博に向け、関西の街を舞台に、よゐことAぇ! groupがさまざまな実験・調査を行う“全編オールロケーション”のバラエティー。番組ではこれまで、大阪淀川水系や大阪城などでさまざまな生態調査を実施。特に、道頓堀川では水中ドローンや潜水調査、もんどり(捕獲網)などの漁具を使った本格的な調査を行ってきた。

そんな中、2022年5月のロケでは、最先端の生態調査である環境DNA調査により、道頓堀川から絶滅危惧種であるニホンウナギのDNAを検出。「道頓堀川にウナギはいる」と確信を持ち、番組では「ウナギ捕獲大作戦」という調査プロジェクトを立ち上げ、大阪府と大阪市に特別な許可を得て、継続調査を敢行。

そしてこのたび、道頓堀川に仕掛けていたもんどりの中で1尾(全長66cm)、はえ縄で10尾、なんと合計11尾の二ホンウナギを捕獲した。これまで道頓堀川では大阪市の調査での公式記録としてニホンウナギの生息は確認されておらず、学術的な調査報告としては「道頓堀川で史上初のニホンウナギ捕獲」の記録となる。

実際に捕獲したAぇ! groupのリーダー・小島は、「道頓堀川でウナギとったどー! ウナギがいると聞いてロケしてきましたが、これまで実際に見たことがなかったので、いないのではと思っていました。ラストのもんどりを上げた時、ウナギと分かった途端、カメラを忘れてただただみんなで興奮してしまいました」とコメント。

調査に立ち会ったウナギに詳しい大阪動植物海洋専門学校校長・亀井哲夫氏は、「大都会の真ん中の道頓堀川で立派なニホンウナギが初めてとれたが、正直とれるとは思っていなかった。これだけ立派な魚体のウナギがとれたということは、道頓堀川の水質が良くなっているということに加え、ほかの餌生物も豊富だということの裏づけだ」と語った。

また、捕獲に全面協力してきた大阪府立環境農林水産総合研究所(以下、おおさか環農水研)生物多様性センターの山本義彦氏は、「これまで環境DNA調査によってニホンウナギのDNAを検出しており、生息していると期待していましたが、ついに本当に生息していることを証明することができました。これからも大阪の自然や生物多様性についてのAッ!と驚く発信を期待しています!」と思いを述べた。

今回捕獲したニホンウナギは、今後、おおさか環農水研生物多様性センターで「道頓堀川でとれたニホンウナギ」として展示される予定。そして、ニホンウナギ捕獲の結果を大阪市環境局、大阪市立自然史博物館に報告し、大阪市立自然史博物館では、ニホンウナギを標本として収集。

大阪市立自然史博物館・学芸員の松井彰子氏は、「自然史博物館で把握している限りでは、これまで、道頓堀川におけるニホンウナギの標本に基づく確かな記録はありませんでした。採集された個体を博物館で登録し、証拠標本として残したことが素晴らしいと思います。今回の結果は、道頓堀川におけるニホンウナギの標本に基づく初記録という貴重なものだと思います」と、あらためて今回の捕獲が貴重なものであることが分かる言葉を寄せている。

© 株式会社東京ニュース通信社