パドレスがネルソン・クルーズと1年100万ドルで合意 対左用DH

パドレスのボブ・メルビン監督は昨季DHに13人もの選手を起用したが、今季は2人のベテランスラッガーがDHを担うことになりそうだ。日本時間1月12日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、パドレスはナショナルズからフリーエージェント(FA)となっていた42歳のベテラン、ネルソン・クルーズと1年100万ドルの格安契約を結ぶことで合意に至ったという。パドレスは今オフ、すでにマット・カーペンターと1年契約を結んでおり、右打者のクルーズと左打者のカーペンターがDHで併用される見込みだ。

現在42歳のクルーズはメジャー18年間で通算2006試合に出場し、2018安打、459本塁打、1302打点、OPS.859を記録している強打者。シーズン40本塁打以上を4度、シーズン30本塁打以上を8度マークし、オールスター・ゲームに7度選出されているほか、シルバースラッガー賞も4度受賞している。しかし、42歳という年齢もあって衰えが目立つようになっており、昨季はナショナルズで124試合に出場したものの、打率.234、10本塁打、64打点、OPS.650と大きく成績を落とした。

1年100万ドルという契約条件を見ても、パドレスがクルーズをDHのレギュラーとして考えていないことは明白であり、対左腕用のDHが主な役割になるとみられる。メインのDHとして起用される見込みのカーペンターは現在37歳で、昨季はヤンキースで47試合に出場して打率.305、15本塁打、37打点、OPS1.138の好成績をマーク。今季のパドレスは42歳のクルーズ、37歳のカーペンターという2人のベテランがDHでプラトーンを形成することになる。

なお、パドレスの球団史上最高齢野手は通算1406盗塁のメジャー記録を持つリッキー・ヘンダーソンで、2001年のレギュラーシーズン最終戦(=トニー・グウィンの現役ラストゲーム)に出場した時点で42歳286日だった。クルーズは日本時間4月15日以降に出場すれば、このヘンダーソンの記録を塗り替える。ちなみに、球団史上最高齢投手はジェシー・オロスコ(2003年)の46歳90日である。

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