県は12日、上越市の採卵養鶏場で飼育しているニワトリに、鳥インフルエンザの感染が疑われる事例が発生したと発表した。遺伝子検査で高病原性を確認後、早ければ13日から同養鶏場で飼育するニワトリ約10万5000羽の殺処分を開始する。
2022年度の県内での鳥インフル発生は阿賀町、村上市に続き3カ所目。上越市内での発生は2016年12月以来。市も同日に対策本部会議を開き、本部長を務める中川幹太市長は職員へ向け、県からの協力要請に備えることや、市民へ適切な情報発信を図るよう指示した。
県は同日、同養鶏場のニワトリや卵の移動制限、関係者以外の立ち入り制限などを指示。県内全ての養鶏場などにあらためて注意喚起を行った。
鳥インフルエンザの感染が疑われる事例のあった養鶏場では、同日午前から敷地内に消毒用の石灰が散布され、従業員が慌ただしく作業する姿が見られた。