ビジネスホテルうえのが1月15日に「ニューイヤージャズライヴ」 補助金活用し、初めての取り組み

▲会場となる「いちりき」

 山口県が実施している「宿泊施設のホール等利活用促進事業補助金」は、宿泊事業者を対象に、ウィズコロナ時代に即したホールなどの利活用を図る際の経費を支援する取り組みだ。2022年1月に始まり、これまで「eスポーツイベント」「施設のPRと地域の魅力発信」などのイベントに活用されてきた。湯田温泉でも、この補助金を利用した取り組みにチャレンジするホテルがある。    

 1月15日(日)午後6時半から、ビジネスホテルうえの(山口市湯田温泉1)で「ニューイヤージャズライヴ」が初開催される。    

 新型コロナウイルス感染拡大による移動の制限は、宿泊業や飲食店などの経営に大きな悪影響を及ぼした。コロナ前の同ホテルは、出張のビジネスマン、週末に行われるイベントやスポーツ大会などの参加者が宿泊客の中心だった。だが、コロナ禍で出張需要は減り、イベントなどの中止も相次ぎ、「宿泊0人」の日が出るほど宿泊客が激減。そのような中でも、リモートワークに対応する日帰りの「リモート応援プラン」を企画するなど、「新しい生活様式」に即したプランを打ち出し、一度も休業せずに営業してきた。全国旅行支援や県民割といった旅行需要喚起策もあり、観光客の宿泊需要は少しずつ回復傾向に向かってはいるが、ビジネスマンなどが対象の同ホテルは、依然として厳しい状態が続いている。    

 そこで、代表の西岡富恵さんは一考。前記補助事業を利用した、同ホテル内の和食レストラン「いちりき」でのジャズライブ開催を企画した。以前から親交があり、画家でジャズライブでの演奏も行っている、周南市在住の河村純一郎さんにも相談し、出演者はスージー(ボーカル)、河村純一郎(ギター)、ビーン高橋(ドラム)、大畑万治(ベース)、吉田卓以(ピアノ)の5人に決定。「朝日のごとくさわやかに」など約10曲が演奏される。    

 料金は、おつまみ・ワンドリンク付きで2000円。「コロナ禍でも新しいこと、やってみたかったことにチャレンジしてみよう、と思ったのがきっかけ。今回初開催だが、試行錯誤しながらもイベントを続けていきたい」と西岡さん。    

 問い合わせは、同ホテル(TEL083-922-6600)へ。

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