川崎市立川崎病院で4月から無痛分娩導入 ニーズ高まり、23年度予算案に経費計上へ

市立川崎病院=川崎区新川通

 川崎市立川崎病院(川崎区)は4月から、無痛分娩(ぶんべん)を始める。出産時の痛みを緩和し、産後の回復が早いとされており、ニーズが高まっているという。県内の公立病院では導入実績はまだ少ないが、現在在籍する専門医の研修を重ね、体制を整える。市は、2023年度当初予算案に関連費用を計上する。

 無痛分娩は、麻酔薬を使って痛みを緩和させる出産方法。麻酔薬による合併症や中毒を引き起こすことがまれにあるが、設備が整い、麻酔科の専門医が対応する施設で行えばリスクは低いとされる。産後の回復が早く、早期の職場復帰も可能になるため、欧米では一般的になっている。

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