11月中間決算 2億円の赤字 ヤマシタヘルスケア

 医療機器卸売業の山下医科器械(長崎県佐世保市)を傘下に置くヤマシタヘルスケアホールディングス(HD、福岡市)が発表した2022年11月中間連結決算は、純損益が2億100万円の赤字(前年同期は4億7100万円の黒字)だった。
 山下医科器械の取引先が自己破産の手続きをしたのに伴い、この取引先に対する債権の全額6億1100万円を貸倒引当金として特別損失に計上したのが要因。純損益の赤字はHD上場以降、中間期で初めて。引き続き債権回収交渉に注力するとしている。
 売上高は前年同期比1.2%増の276億6100万円。医療機関の設備投資需要は減少したが、新型コロナウイルスの検査試薬や個人防護具の消費が継続し、検査や手術件数の回復で診療材料の売り上げが増えた。営業利益は同9.9%減の5億9800万円。

© 株式会社長崎新聞社