海外アマチュア選手との契約可能期間がスタート 現地12月15日まで

現地の日付が1月15日に変わり、海外アマチュア選手との契約可能期間がスタートした。期間は現地12月15日までの11ヶ月間で、契約時点で16歳以上、現地9月1日の時点で17歳以上になっている選手(2005年9月1日から2006年8月31日までに生まれた選手)が主な対象者となる(キューバからの亡命者など一部例外あり)。メジャー各球団には海外アマチュア選手との契約に使える予算枠が与えられており、各球団はその予算枠のなかで未来のスーパースターとなる「金の卵」の確保を目指す。

メジャーリーグ公式サイトは海外アマチュア選手を対象としたプロスペクト・ランキング・トップ50を公開しており、1位にはベネズエラ出身のイーサン・サラス捕手(16歳)がランクイン。このほか、トップ5はドミニカ共和国出身のフェルニン・セレステン遊撃手(17歳)、同じくドミニカ共和国出身のジョエンドリー・バルガス遊撃手(17歳)、ベネズエラ出身のアルフレッド・デューノ捕手(17歳)、キューバ出身のルイス・モラレス投手(20歳)という顔ぶれになっている。

同ランキング・トップ50の内訳は、ドミニカ共和国出身が31人で最も多く、ベネズエラ出身が12人、キューバ出身が3人、バハマ出身が2人、メキシコ出身と韓国出身が各1人。ポジション別に見ると、投手6人、捕手5人、内野手20人、外野手18人、二刀流選手が1人となっている。

メジャーリーグ公式サイトのジェシー・サンチェス記者によると、各球団が海外アマチュア選手との契約に使える予算枠は以下の通り。なお、この予算枠は契約可能期間中にトレードできるため、今後変動する可能性がある。

636万6900万ドル
アスレチックス、ブリュワーズ、マリナーズ、マーリンズ、レイズ、レッズ、タイガース、ツインズの8球団

582万5500ドル
ダイヤモンドバックス、ガーディアンズ、オリオールズ、パドレス、パイレーツ、ロッキーズ、ロイヤルズの7球団

528万4000ドル
アストロズ、ブルージェイズ、ブレーブス、カージナルス、カブス、ジャイアンツ、メッツ、ナショナルズ、ホワイトソックス、ヤンキースの10球団

464万4000ドル
エンゼルス、フィリーズ、レッドソックスの3球団(それぞれクオリファイング・オファー物件のノア・シンダーガード、ニック・カステヤノス、トレバー・ストーリーと契約したため減額されている)

414万4000ドル
ドジャース、レンジャーズの2球団(ドジャースは2021年にぜいたく税ラインを超過したうえでクオリファイング・オファー物件のフレディ・フリーマンと契約したため、レンジャーズはクオリファイング・オファー物件のコリー・シーガー、マーカス・セミエンと契約したため減額されている)

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