【ホッシー】
今回試打するのは「ステルス2 HD ドライバー」です。HDはハイドロー(High Draw)の頭文字となっていて、その名のとおり球を上げやすく、つかまえやすいヘッド性能のモデル。「ステルス」シリーズでもHDのモデルが用意されていましたが、2代目となり様々な部分に変更が加えられているようです。
【ツルさん】
前モデルの「ステルス HD」と比べてライ角が2度アップライトになりました。またスタンダードモデル「ステルス2 ドライバー」と比べても2度アップライトです。なので、構えてみるとトウ側が立っているように見えますし、球をつかまえやすそうに感じます。色やデザインは違いますが、構えたときの印象は「ステルス グローレ ドライバー」に少し似ていますね。
【ホッシー】
「ステルス2 HD」は、シリーズ展開されている他の2モデルと比べてネック部分が短く、同じシャフトを装着してもクラブ長が0.25インチ短くなるように設計されています。これはミート率を高めるための工夫なんでしょうね。
【ツルさん】
クラブの長さは短いほうが正確に当てやすく、やさしく感じられるのは間違いないです。とてもいいアイデアだと思います。実際に打ってみると、兄弟モデルの「ステルス2」よりあきらかに球がよくつかまります。スタンダードモデルは少し右に切れていくフェード弾道が多かったですが、同じようにスイングしても「HD」ならハイドローになります。
【ホッシー】
構えてみると、クラブの短さに対する違和感は何もないですね。打ってみると、スタンダードモデルよりも振り抜きやすく感じましたし、オートマチックにドロー弾道が打てました。自分で頑張って球をつかまえにいく必要がないので、ストレスフリーで打てるのがいいですね。僕はもともと弾道が低いタイプなので、ボールを高く打ち出しやすい「HD」のほうが適正弾道になりやすいです。
【ツルさん】
スピン量も少し多めになるので、ドローを打ってもドロップしない安心感と弾道の安定感がありますよね。ハイドローを打ちやすいモデルと聞くと、ヘッドスピードが遅めのスライサー向けと思われがちですが、決してそうではないです。ホッシーのようにヘッドスピードが速い(47m/s)ゴルファーでも、スイングや持ち球によっては「ステルス2 HD」がマッチする場合もあります。
【ホッシー】
僕が自分で使うなら間違いなくこのモデルです。もう少し先端が硬めの60グラム台のシャフトに付け替えて使ってみたくなりました。
【ツルさん】
シリーズ3モデルのなかでも、アベレージゴルファーの多くにマッチするのがこの「ステルス2 HD」でしょうね。ホッシーが言うように、こういうやさしいヘッドにしっかり系のシャフトを装着して使うのもアリだと思いますよ。
■試打したクラブのスペック
テーラーメイド ステルス2 HD ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:TENSEI RED TM 50(’22) ●硬さ:S
■マイクラブ情報
ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S
ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS BLUE 6 ●硬さ:X