【宅食で見守り】行政&宅食会社が提供!地域連携型「高齢者の見守りサービス」

超高齢化社会に突入し、一人暮らしの高齢者が増えています。65歳以上の人口は3人に1人、75歳以上が5人に1人になるといわれる2025年にはさらに一人暮らしの高齢者が増えるでしょう。これを受け、近年さまざまな企業が見守りサービスを続々とリリースしています。今回ご紹介するのは宅配弁当サービスの見守りサービスです。

(株)シニアライフクリエイトが展開する高齢者専門宅配弁当サービス『宅配クック ワン・ツゥ・スリー』の加盟店「宅配クック ワン・ツゥ・スリー北見・美幌店(運営法人:(株)エーアンドエー)」は、2023年1月16日(月)に北海道北見市と「北見市における高齢者等の見守り支援に関する協定」を締結しました。一体どのようなものなのでしょうか。

北海道北見市と宅配弁当サービスがタッグ!宅配弁当で見守り活動

今回締結した「北見市における高齢者等の見守り支援に関する協定」に基づき『宅配クック ワン・ツゥ・スリー』北見・美幌店の配達スタッフは、宅配中にお届け先の高齢者の異変を感じた際に、市の関係各所に連絡するなど見守り活動を行います。

配達スタッフは、利用者にお弁当を手渡しでお届けしているため「郵便物がポストに溜まっている」「雨戸がずっと閉まったまま」などの外観から見てわかる異変や、「話がかみ合わなくなった」「顔色が悪く、具合が悪そうに見える」などの対面での異変などに気づきやすいのです。

実際に、過去には配達スタッフが気づいて救護した事例も。配達時に呼び出しても出てこない・当日何度か訪れても鍵が開かないといった様子から、配達スタッフがケアマネジャーやご家族に連絡。ご家族が駆けつけると、利用者が家の中で倒れて動けずにいたということもあったようです。日頃から直接届けているからこそ普段の利用者の行動や様子を把握でき、少しの変化でも気づけるのです。

創業時より高齢者の見守り活動を実践

高齢者専門宅配弁当『宅配クック ワン・ツゥ・スリー』は、在宅の高齢者を中心にお弁当を届けています。創業時より、宅配時の手渡しによる見守り・安否確認を実践。昼食・夕食をあえて一度でなく1日2回訪問しています。お届け時に倒れているなどの異常が発見された場合には、ケアマネジャーやご家族に速やかに連絡しするなど地域密着型の独自のサービスを展開しています。

行政との取り組みも積極的に進め、現在全国71箇所の地方自治体と高齢者の見守りに関する協定を締結しています(2023年1月16日時点)。

高齢者の見守り活動を強化する研修を実施

宅配クック ワン・ツゥ・スリーHPより

さらにこの活動を強化させるべく、認知症について正しい知識を持つことなどを目的にした「認知症サポーター養成講座」を実施しています。同講座は厚生労働省が推進するもの。社員、店舗を運営するフランチャイズオーナーも受講し、その証として腕に「オレンジリング」をつけています。

見守りサービスを導入している高齢者の住まいも多様化

超高齢化社会において高齢者の見守りサービスは必須サービスと言えます。見守りサービスを導入している住まいの代表格がサ高住シニア向け安心賃貸住宅。そして新たな高齢者向け住まいとして分散型サ高住の普及も徐々に広がっています。どれも自分のペースで暮らしながら定期的にスタッフが住人の状況把握をしに伺うので、離れて暮らす子どもも安心できます。

これからもさまざまな形で見守りサービスが高齢者の生活に取り入れられていくでしょう。行政と民間企業のタッグや新たなアイデアによって、高齢者が安心安全に暮らせる社会を作っていきたいですね。

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