旧牧村沖見出身のプロゴルファー、金井清一さんが誤嚥性肺炎のため、昨年11月30日に82歳で亡くなっていたことが20日、分かった。日本プロゴルフ協会が同日発表した。葬儀は家族葬で行われた。
1972、76年の日本プロ選手権をはじめビッグタイトルを手にし、〝公式戦男〟の異名を取った。シニアツアーでは93年から4年連続を含む歴代最多の5度賞金王に輝いた。2017年に日本プロゴルフ殿堂入り。
中学校を卒業後、15歳で上京。秋葉原の電器店で働いていた時に屋上に練習場があってゴルフに出合い、19歳の時にレッスンプロのもとへ弟子入りした。1965年に25歳でプロテストに合格。下積みを経て、72年の日本プロ選手権で尾崎将司選手との激しい優勝争いを制し、初優勝した。
晩年は都内でゴルフショップを経営し、ジュニア世代の指導や上越市ゴルフ連盟立ち上げにも尽力した。
同市ゴルフ連盟の髙舘徹夫会長(77)は金井さんの訃報に接し、「とても残念。連盟立ち上げ時に指導をいただき、その後も大変お世話になった。(上越市出身の)高田聖斗選手がプロ入りする際には保証人にもなっていただいた。ゴルフ界にとっては大切な人を亡くした」と、ゴルフと郷里を愛した先輩をしのんだ。
上越市出身、在住のプロゴルファー、高田聖斗選手(31)はプロ入り時の経緯に触れ、同郷出身の大先輩であり恩人に感謝した。金井さんの功績に敬意を表し、「偉大な方なので、自分も金井さんの名前を汚さないように頑張っていきたい」と抱く思いを示した。