【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第5話 MLB史上最強球団で、野球の伝統・進化を感じよう!

澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、メジャーリーグ全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

MLB史上最強球団

ワールドシリーズ制覇27回。ニューヨーク・ヤンキースは、MLBの長い歴史の中で、最も多く、その頂点に立ち続けてきました。「野球の神様」ベーブ・ルースさん、「打撃王」ルー・ゲーリックさん、「ザ・キャプテン」こと、デレク・ジーターさんなど…野球殿堂に名を連ねる方の数も、MLB最多です。

日本からも、松井秀喜さん、イチローさん、田中将大さんなど、世界に誇る選手が、伝統あるピンストライプのユニフォームに袖を通しました。球団は、日本人選手のスカウティングを続け、獲得の好機を狙っています。次にチャンスを掴むのは、誰でしょう?精鋭たちの、ハイレベルなプレー、ジェントルマンな姿に触れると、心の底からワクワク出来るはずです。

ヤンキー・スタジアムへ

ニューヨークシティの中心部マンハッタンから、メトロ(地下鉄)でアップタウン・ブロンクス方面へと向かいます。球場の最寄り「161st ストリート駅」は、20〜30分ほどで着けちゃいます。地下は圏外なので、改札へ入る前に、きっちり確認しておいてくださいね!僕は乗る電車をよく間違えて、何度も遠回りをしたものです(笑)余談ですが、同じニューヨーク球団のメッツと対戦する『サブウェイ・シリーズ』は、一年で最も盛り上がるカードのひとつです。

地下鉄だけど、駅は地上にあります。陽の光が差し込んできたら、球場はもうすぐそこ!Yankee Stadium! Nice to meet you!

[圧倒的迫力!開放感!これが、ヤンキー・スタジアム!](

「スーパースター」アーロン・ジャッジ

スタジアム周辺は、試合を心待ちにするファンでいつも賑わっていて、開場を待ち遠しく感じます。お!?背番号「55」と「99」のユニフォーム姿の親子が、手を繋いで歩いています。話しかけてみましょう!

お父さん「マツイが僕たちをワールドチャンピオンにしてくれた!彼は僕にとって、生涯のヤンキーさ!」
お子さん「僕はジャッジが好き!」

ファンには、それぞれの『ヤンキー(=大好きな選手)』がいます。「世代ごとの選手を応援することで、ヤンキースの伝統は、受け継がれていくんだ!」と、お父さんが教えてくれました。今季、ア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、大谷翔平選手をも抑えて、MVPに輝いたジャッジ選手。9年の超大型契約を結んだだけでなく、ジーターさん以来8年ぶりとなる、ヤンキース第16代キャプテンに選ばれました。真のヤンキーが、豪快なアーチを描き、歴史を作る姿を、ぜひその目に焼き付けてください!

[ジャッジ選手VS大谷選手の記念Tシャツ!ホームランを打つのはどっち?](

Ballparkの楽しみ方

センターのバックスクリーンには、試合前だけ開かれる『モニュメント・パーク』があります。レジェンドたちのレリーフ、その功績を記したパネルが並び、語り継がれる歴史と伝統を感じられる場所です。グラウンド整備の時に『YMCA』が流れ始めたら、一緒に踊りましょう。

バラエティーに富んだ食べ物も充実しています。とってもクレイジーなフードを、2つご紹介しますね。「ポテト&チキンテンダー+ドリンク」のセットは、食事と飲み物をワンハンドで持てて、野球観戦に集中出来る優れもの!「カラフルなケーキ+パフェ」は、迫力とボリューム満点!チョコレートとベリーのケーキは、甘さと酸味のバランスが絶妙です。ちなみに…七色レインボーケーキの日もあるそうですよ。

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チームストアは、全30球団トップクラスの品揃え。オリジナルのグッズも多く、季節によってラインナップがリニューアルされるので、訪れるたび楽しめます。

ヤンキースは、ベースボールの伝統を守りながら、新しいエンターテイメントにも挑戦し続けています。これぞ、MLB!圧倒的なスケールを、全身で感じてみてはいかがでしょうか?

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福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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