都市型水族館『AOAO SAPPORO』 展示「ネイチャーアクアリウム」導入を決定

2023年夏開業予定の都市型水族館『AOAO SAPPORO』(北海道札幌市)は、主要な展示のひとつとして「ネイチャーアクアリウム」の導入を決定した。

東京(東京スカイツリータウン®内・すみだ水族館『自然水景』、2012 年)、リスボン(ポルトガル・リスボン海洋水族館『Florestas Submersas(水中の森)』、2015 年)に次いで世界で3か所目の常設展示となる。

凛とした空間の中で風景絵画のように「ネイチャーアクアリウム」が浮かび上がる展示空間を計画している。展示概要は後日発表。

(AOAO SAPPOROの「ネイチャーアクアリウム」イメージ)

ネイチャーアクアリウム

水草が繁茂する美しい水中景観の中で、小さな生き物たちの営みを自然の中のありのままの姿で観察することのできる日本発祥の展示スタイル。日本人の自然観を表現しているとも言われる「侘び、寂び」や「禅の精神」を感じさせるデザインは、自然に親しむ文化として世界中のファンから支持されている。

「ネイチャーアクアリウム」の水槽内では、魚たちは水草がつくった酸素(O₂)を吸って呼吸し、水草は魚たちが出した二酸化炭素(CO₂)で光合成をしており、自然さながらの生態環境を間近に観察することができる。生き物との関わり合い、かけがえのない自然の大切さを実感していただける展示は”生きている水槽”とも言われている。

【天野 尚(ネイチャーアクアリウム創始者)】
1954年新潟県新潟市生まれ。水景クリエイター、写真家、アクアデザインアマノ(ADA)創業者。自ら確立したネイチャーアクアリウムを提唱する水景クリエイターとして1980年代から活躍するとともに、アマゾンをはじめとした熱帯雨林や四季折々の新潟の自然風景などを大判カメラで記録する写真家としても活動してきた。2008年のG8北海道洞爺湖サミット会場では、佐渡原始杉の特大写真パネル作品が展示され、国内外で高く評価された。また、水景クリエーターとしては数々のネイチャーアクアリウム作品を制作してきたが、超大型水槽の展示としては、東京スカイツリータウン®内・すみだ水族館の「自然水景」(2012年)やポルトガル・リスボン海洋水族館の「水中の森」(2015年)の制作が有名であり、いずれも世界の注目を集めた。

【株式会社アクアデザインアマノ】
1992年に創業した水草育成器具メーカー(本社:新潟市)。独自に考案した水草レイアウト「ネイチャーアクアリウム」を提唱する。「自ら欲しいと思う独創的な製品」をモットーに高品質でオリジナリティの高い製品を提供し、世界的なアクアリウムブランドとして知られる。2022年には初の直営店となるアンテナショップ「ADA LAB GINZA」を東京・銀座にオープン。

AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)/施設概要

(ロゴマーク)

『AOAO SAPPORO』とは、生命が生き生きと繁茂する様子を表す「青々」という単語に由来する名称。札幌という都市のビル内にありながら、海や水の生き物たちの豊かな生態に出会える場所をつくりたい、という思いが込められている。

所 在 地:札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 4階~6階
交 通:札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅徒歩 3 分、
札幌市電「狸小路」駅徒歩 1 分
延床面積:約5,100㎡(バックヤード含む)
開業予定:2023年夏
*公式ティザーサイト:https://aoao-sapporo.blue
*公式Instagramアカウント:@aoao_sapporo

(館内イメージ)

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