レッドソックスがモンデシーを獲得 ロイヤルズとのトレードが成立

日本時間1月25日、レッドソックスとロイヤルズのあいだでトレードが成立し、レッドソックスはアダルベルト・モンデシーと後日指名選手1名(または金銭)、ロイヤルズはジョシュ・テイラーを獲得した。ロイヤルズの正遊撃手として活躍していた時期もあるモンデシーだが、ここ2シーズンは故障続き。昨年4月には左膝前十字靭帯を断裂してシーズンを終えており、今季開幕に間に合わない可能性もある。もし健康にシーズンを過ごすことができれば、手薄な二遊間のレギュラー候補として貴重な戦力になるはずだ。

現在27歳のモンデシーは2015年のワールドシリーズでメジャーデビュー。2016年と2017年はいずれも打率1割台とメジャーの壁に苦しんだが、2018年に75試合で打率.276、14本塁打、32盗塁、OPS.804と頭角を現し、2019年と2020年は正遊撃手として活躍した。しかし、2021年は故障で35試合の出場にとどまり、昨季もわずか15試合の出場で打率.140、0本塁打、5盗塁、OPS.344と低迷。有望株ボビー・ウィットJr.のメジャー昇格&レギュラー定着によって余剰戦力となり、ロイヤルズはトレードでの放出を模索していた。

レッドソックスは正遊撃手ザンダー・ボガーツがFAでパドレスへ去り、正二塁手トレバー・ストーリーは右肘の手術を受けて長期離脱が決定。ユーティリティ・プレーヤーのクリスチャン・アローヨが二塁、キケ・ヘルナンデスが遊撃のレギュラーを務める見込みとなっており、内野守備の中心となるはずの二遊間に大きな不安を抱えている。もしモンデシーが健康にシーズンを過ごし、2018~20年のようなパフォーマンスを見せることができれば、レッドソックスにとって大きな戦力となることは間違いない。

ロイヤルズへ移籍するテイラーは29歳の救援左腕で、2021年は61試合に登板して防御率3.40をマーク。ところが、昨季は背中の故障でシーズンを全休した。新天地ロイヤルズで故障からの復活を目指すことになる。

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