レイズが今度は救援右腕フェアバンクスと契約延長 3年1200万ドル

レイズは先発左腕ジェフリー・スプリングスとの4年契約を発表した2日後となる日本時間1月28日、今度は救援右腕ピート・フェアバンクスと3年1200万ドルで契約を延長したことを発表した。2026年の契約は球団オプションとなっており、このオプションが行使され、なおかつフェアバンクスが出来高の条件をすべてクリアした場合、4年間の総額は2460万ドルになるという。フェアバンクスは2025年シーズン終了後にFA予定だったため、今回の3年契約はFAまでの3年間をカバーするものとなる。

現在29歳のフェアバンクスは2015年ドラフト9巡目指名でレンジャーズに入団。2019年にメジャーデビューしたが、同年7月にニック・ソラックとの1対1のトレードでレイズへ移籍してきた。力強いピッチングで移籍2年目の2020年には早くもブルペンの中心的存在となり、60試合制の短縮シーズンながら27試合に登板して6勝3敗、7ホールド、防御率2.70をマーク。ポストシーズンでも9試合に登板し、リーグ優勝に大きく貢献した。

ここ2年間は故障に悩まされており、2021年は47試合、2022年は24試合の登板のみ。シーズンを通して活躍できたのは、まだ2020年の1シーズンだけだが、昨季の防御率1.13が示すように、健康体であれば実力はクローザー級。レイズはその実力を高く評価し、フェアバンクスが年俸調停権を取得したタイミングで3年1200万ドル+オプション1年の契約を与えることを決めた。

なお、フェアバンクスは今季の年俸として190万ドルを希望していたが、レイズは150万ドルをオファー。年俸調停に突入する可能性もあったが、それを回避して3年契約を結ぶ形となった。最大7選手と年俸調停の可能性があったレイズだが、すでにフェアバンクスとスプリングスとの調停を回避。まだヤンディ・ディアス、ハロルド・ラミレス、コリン・ポーシェ、ライアン・トンプソン、ジェイソン・アダムの5選手が残っており、このうちの誰かと複数年契約を結ぶ可能性もありそうだ。

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