上越教育大附属中(桐生徹校長)の1年生107人は、上越市の高田城址公園観桜会と本町商店街を結び付け、商店街を全国にアピールする「桜プロジェクト」に取り組んでいる。フリーペーパー発行など具体的な行動に向け、2月28日までクラウドファンディング(CF)を行い、支援を呼び掛けている。
1年生は総合学習で高田本町の地域学習を行っている。学習を重ねる中で、観桜会で上越を訪れた観光客が本町商店街に立ち寄っていない現状を知り、地元の中学生として〝地域をつなぐ〟役割を果たそうと、プロジェクトを立ち上げた。
プロジェクトの実行は3月29日から4月12日まで開かれる観桜会期間中に予定。フリーペーパーの発行の他、中学校の屋上を開放しての花見会、商店街の商品販売、商品を生かした屋台や体験活動を行う。
フリーペーパーは本町商店街の店舗を紹介する内容で、クーポン付き。デジタル配信を主にし、紙での発行も行う。屋台では粟飴やみそで味付けしたオリジナルポップコーンなどを販売する。
プロジェクト経費を賄うため、クラウドファンディングを実施。クラウドファンディングそのものが、自分たちの活動や商店街を全国にPRすることにつながる。クラウドファンディングサイト「キャンプファイア」上に作られたページでは、プロジェクトの目的や内容に加え、これまでの活動の様子なども掲載している。
支援は2000円から。大杉屋惣兵衛の菓子や杉田味噌醸造場のみそなどが返礼品となるコースも。最も高額な支援コースでは、校舎屋上での花見体験に加え、校内の駐車場を利用できる。
27日には生徒約20人が本町商店街の商店を訪問。クラウドファンディングのチラシを買い物客に配布、PRしてもらうよう協力を呼び掛けた。
澤海佳歩さんは「観桜会という上越の魅力を、素晴らしい商店街につなげていきたい」と語った。
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